イスラエルは、ウクライナ人の中で、ユダヤ人を移住させることには、非常に積極的である。しかし、ユダヤ人でないウクライナ人で難民となった人々の受け入れには消極的である。イスラエルがユダヤ人の国であることを維持したいからである。
このため、内務省は、実際的に受け入れる難民を5000人までと発表したが、13日には、すでにその上限に達してしまったとのこと。実際にイスラエルに到着したウクライナ人の総数は、7179人。このうち、221人は入国を拒否されていた。
これに強い抗議の声を上げたのは、ラピード外相であった。ラピード外相は、13日、ルーマニアとウクライナの国境シレットを訪問。「国際社会とともに、全てを失った人々を助けることは人道的な義務だ。」と述べた。旧ソ連出身のリーバーマン経済相も、避難民はすべて受け入れるべきだとの声明を出した。
シャキード内務相は、難民の受け入れに限られた上限は必要だとしながらも、イスラエル国内に親族がいる人々の場合は、入国を許可し、1-2ヶ月滞在することを許可すると発表した。だれを親族とするのかの定義などは不明。イスラエルに来るぐらいなので、イスラエルに来たウクライナ人のほとんどは、国内に親族や友人がいる可能性が高い。
しかし、実際のところ、イスラエルは今、そうとうな物価高にある上、ヨーロッパ諸国が行っているような、暖かい難民支援はほとんどない。在イスラエルのウクライナ大使は、イスラエルにとどまりたいと思う難民はそれほどいないだろうと語っている。
www.timesofisrael.com/facing-bitter-criticism-israel-eases-limits-on-entry-of-ukrainian-refugees/
ラピード外相は、その後、ルーマニアで移住支援をおこなっているユダヤ期間のアリヤ・センターを訪問している。
<石のひとりごと>
ベネット首相と、ラピード外相は、よいチームワークをしていると伝えられている。これまでの様子から、この2人は、とにかく、イスラエルにとって何が最善なのかを最優先にしていると思う。
ベネット首相は、超正統派として、聖書を知り、毎日神に祈る人でもある。同時に、世界の祝福になるイスラエルの使命(ティクン・ハ・オラン)ということも十分理解しいる人である。イスラエルの神である主が、この2人を日々、導いてくださるように。