イスラエルでは、14日、UAEを訪問したベネット首相の専用機にコロナの陽性者がみつかり、ベネット首相も帰国後すぐ、濃厚接触者として隔離に入った。続いて15日、ガンツ防衛相も、訪米に同行した側近の一人が、陽性であることが発覚。15日から自主隔離に入っている。
さらに16日、国会関係者4人からコロナ陽性者が出たため、ネタニヤフ前首相はじめ130人が隔離に入った。陽性となった4人のうち、1人は、オミクロン株の疑いがあるという。
陽性になった一人は、国会のジムのトレイナーで、ネタニヤフ氏もトレーニングを受けていた。この他、セキュリティ関係者からも陽性者が出たことから、大勢が隔離することとなっったとのこと。
みな無症状なのか、ベネット首相、ガンツ防衛相が、バルコニーのガラスの向こうから国会に出席する様子などが伝えられている。
<イスラエルで感染拡大傾向:制限強化の中で混乱も>
イスラエルでは、コロナ陽性になる人が増加に転じており、16日1日の感染者は838人と、ここ2ヶ月で最大となった。実効再生産数も、1.08と増加に転じている。オミクロン株の感染者は、16日に海外からに帰国45人の感染が明らかになり、合計134人となった。
オミクロン株の感染については、134人中、92人が、ワクチン3回のブースター接種すみ、2回すみ、1回すみ、または感染して抗体を得て保護されていると考えられる人たちであった。オミクロン株が感染を十分に防いでいないと考えられるが、重症者は、まだ減少に転じており、最終の重症者数は、79人となっている。
www.timesofisrael.com/daily-covid-cases-hit-two-month-high-with-over-800-people-diagnosed-thursday/
しかし,15日には、コロナから回復にむかっていたヨセフ・ナイマちゃん(6)が、寝ている間に急死するというケースも出たことから、緊張は続いている。
www.timesofisrael.com/boy-6-dies-four-of-his-sisters-hospitalized-with-shortness-of-breath/
イスラエル政府は、外国人入国原則禁止を継続するとともに、赤信号国として指定しているアフリカ諸国など52カ国に加えて、アイルランド、ノルウェー、スペイン、フィンランド、フランス、スェーデン、UAEを赤信号国とした。
これらの国からの帰国者は、ワクチン接種の状況にかかわらず、最低でも7日間隔離とするなど、イスラエル人の渡航にも制限を強化した。
www.jpost.com/health-and-wellness/coronavirus/israel-names-seven-more-countries-red-full-list-688833
また、ベネット首相は、いったんモールへの出入りの際にグリーンパスの提示を義務付けると発表したが、モールから反発が出て、結局この制限は撤回となった。
日本だけでなく、イスラエルでもコロナ対策では、混乱もあるということである