15日(日)、エルサレムから西へ13キロほどの山地で山火事が発生。乾燥した空気と強風に煽らられて火はまたたくまに燃え広がった。この地域での山火事は珍しいことではないが、ここ数年では最大と報じられている。
🇮🇱 The huge forest fire west of #Jerusalem now. Thousands are being evacuated from the villages and communities in its path. 10 fire fighting planes and firemen from across the country are battling the blaze thats out of control. #PrayForJerusalem pic.twitter.com/lBoGgpwMo1
— Eretz Israel (@EretzIsrael) August 15, 2021
消防隊60-70チーム、消防用航空機12機が消火にあたっているが、日曜夜になっても鎮火することができず、作業は早朝(日本時間月曜午後)から再開されることになった。
負傷者は今のところ、消防士1人(32)のみ。この山火事で、ルート395、3955が閉鎖。ギブアット・エアリーム、ベイト・メイール、ショレッシュ、ショエバなど6地域から、1万人が避難を余儀なくされた。
これまでの被害は、ギブアット・エアリームのメツダ・ワイナリーが全焼。ワイン3万本を含め、すべてが失われた。また、同地区の精神病院エイタニームから、患者を避難させる際、アレックス・シェクトマンさん(62)、シャブタイ・シモン・シーガルさん(25)の2人が離れてしまい、山中で行方がわからなくなっている。
この他、ラマット・ラジエルでは、家屋4件が炎に巻き込まれて大きく損壊した。消火作業はすすんでいるものの、東(エルサレム方向)へと進んでおり、火災で発生した雲は、エルサレム市内上空にまで至っている。火がエイン・カレムにまで及ぶ可能性もまだ0ではないという。
ベネット首相は、消防本部を訪問。状況を視察するとともに、報告を受けた後、消防関係者に感謝を述べるとともに、国民に対し、「消火はすすんでいるものの、まだ終わっていない。」との認識を伝え、住民たちには、消防隊の指示に従うよう、要請した。
www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/311795
なお、エルサレムでは、6月と8月にも3日、山火事が発生していた。今回の山火事も含め、原因は放火の可能性が高いとのこと。
www.timesofisrael.com/jerusalem-area-wildfire-burns-into-the-night-as-police-hunt-for-two-missing/
その後、火災は16日朝(日本時間午後)の時点で、大規模な火災は消し止められ、避難していた人々の一部は帰宅しているとのこと。
しかし、まだ小さい延焼が5箇所で続いており、まだ鎮火完了ではないとしている。行方不明の2人に関する新しい情報はない。