16日から、日本、イスラエルでも観測されている冬の寒波は、アメリカ南部でも大きな被害をもたらしている。アメリカの国立気象局は、最悪の嵐がテキサスを通過したと報じた。気温は、−18度と、この30年で最も低い気温を記録。
最悪なことに、テキサス州では、あらゆるパイプ類が凍結して破裂したため、広範囲に停電し、数百万人が、暖房もコーヒーをあたためることができなくなった。電気は、17日午後までに160万世帯で開通したが、まだ200万人が停電下にいるという。
人々は、車内で暖をとったり、携帯の充電をしたりしている。このため一酸化炭素中毒になる事故も発生しているという。こうした中、ワクチンの接種も保留となった。
以下はABCニュース。人々が、暖炉にくべる木や、食料を買いしめに長い列を作っている様子。電気と水道も止まっているので、飲み水も不足しているという。
寒気は、まだ数日続くとみられ、テキサス州のアボット知事は、市民たちに覚悟して準備するよう、呼びかけている。
バイデン大統領は、すべての電力供給、また暖房能力を失っているテキサス州のために、天然ガスの出荷をすべてテキサス州に回すよう、指示を出した。また、毛布などの支援もはじまっている。
なお、厳しい寒気は、テキサス州だけでなく、アメリカ全土でも被害を及ぼしており、これまでに少なくとも31人が、凍死や事故で死亡している。まだ数日は、全米の71%にあたる1億人以上が異常な寒波の警報下におかれることになるとのこと。
www.nytimes.com/live/2021/02/17/us/winter-storm-weather-live
<石のひとりごと>
アメリカ昨年の9月異常猛暑に襲われていた。今は異常寒気である。アメリカは、世界に先駆けて苦難に突入しているかのようだ。
バイデン大統領は、本日、やっとネタニヤフ首相に電話をかけた。別途報告するが、中東では、ネタニヤフ首相が最初の電話先であったことで、イスラエルとしては、若干安堵しているようである。
しかし、アメリカは、コロナに、経済問題、移民問題に加え、異常気象、外交では中国、北朝鮮の問題など、あまりにも課題が満載すぎる。中東問題にまで手が出せなかったのではないか。クリスチャンの国であるアメリカと、バイデン大統領を覚えて祈る必要がありそうである。