目次
ワクチン効果に期待
イスラエルでは、ワクチンの接種が進められており、すでに国民の40%が、接種を終えた。しかし、その後も新規感染者は、昨日6000人、一昨日7000人、死者は、昨日41人、一昨日45人とまだ深刻な状況が続いている。
www.timesofisrael.com/1-in-73-ultra-orthodox-israelis-over-65-has-died-of-covid-report-says/
しかし、ワイツマン研究所は、1000人以上が死亡した1月中旬から、2月6日までのデータを見ると、ワクチンを接種した人の感染率は、していない人より53%低く、入院する率は39%低い。また住所以下するケースは、31%低いという結果を発表した。
今はまだ感染者数や死者数は下がりきっていないことと、まだ科学的な証拠とまではいかないのではあるが、今後2週間後ぐらいには、さらに感染者は下がってくると期待されている。
また、もう一点、感染者も死者も、超密な葬式を決行するなど、感染予防対策を、守っていない超正統派の間で高倍率であることがわかってきている。ショムリムと呼ばれるNPOジャーナリズム団体によると、超正統派65歳以上の1.3%(73人に1人)が、コロナで死亡していたことがわかった。これは一般の65歳以上の5倍以上にあたる。
したがって、これらの地域での感染予防を確実に行いながら、一般社会への行動制限は、緩和できるということになる。ネタニヤフ首相はじめ、専門家の間からは、まだ制限緩和は早すぎるとの懸念も上がっているが、保健省は、段階をおった制限解除を開始することとした。
また混乱の段階的解除:学校一部再開
イスラエルでは、7日朝、ロックダウンの一部解除が行われた。一部の店、また対人ではないビジネスが再開。美容院など、個々人へのサービスなども許可が出た。
教育機関について、保健省は、感染状況に応じて、信号の色分けを行い、グリーンから黄色地域に限っては、今日11日、1−2年生、11−12年生の登校が再開となった。しかし、オレンジとされた市では、50歳以上の少なくとも70%の人がワクチン接種を終えているなら、グリーンや黄色地域と同様にしてもよいとのこと。全国で約20%の子供達が、登校を始めている。中にはほぼ1年ぶりの登校という子供もいるとのこと。
テルアビブ中心部や、エルサレムなどの超正統派地域は、赤とされ、学校はまだ再開されない。超正統派はこれまでからも、制限を守っていなかったのではあるが、この違いについて、不満を訴えている。
モールについては、今日、バットヤム、ペタフティクバ、カルミエルの3市で再開される。
www.timesofisrael.com/some-israel-kids-heading-back-to-school-amid-confusion-and-uncertainty/
グリーン・パスポート:ワクチン接種した人は娯楽私設利用可能
その目玉が、グリーン・パスと呼ばれるアプリである。このアプリには、コロナのワクチンを接種したかどうかなどの医療的な情報にアプローチできるもので、これがあれば、カフェやレストラン、劇場など、娯楽施設に入場できるとされる。発行は今から約2週間後の2月23日である。
グリーンパスの発行は、まだワクチン接種をしていない人に接種を促す目的もある。今、イスラエルで問題になっているのは、ワクチンを敬遠する人が増えており、これまでのようなスピードでのワクチン接種が進んでいないということである。
調べの中で、ラビ・ユバル・ハコヘン・アシュラブが、ワクチンは、「十分なテストが行われておらず、不妊になったり、免疫システムに悪影響を及ぼす」などと偽情報をネットで流していたことも一因であることが判明した。このラビのビデオメッセージを見た人は、10−20万人に登っていたという。
www.timesofisrael.com/videos-by-anti-vaxxer-rabbi-to-the-stars-said-fueling-vaccine-distrust/
テルアビブ(ネエベ・シャナン)の外国人、イスラエル国内で働くパレスチナ人にワクチン接種開始
ワクチン接種を急ぐイスラエルだが、テルアビブの裏町で、違法滞在者も少なくないとみられる地域で、外国人に向けたワクチン接種が始まった。イスラエル国籍のない教会のシスターた僧侶がワクチンの接種を受けている。
また別のニュースでは、イスラエル国内で働くパレスチナ人へのワクチン接種も行なわれているとのこと。
イスラエルは、まだ毎日の新規感染者も死者数も下がりきっていないのだが、先をみこした解除ということになる。第4波にいたらないようにとりなしを。