3日に行われたアメリカの大統領選挙では、論議が続いている中、13日、ジョージア州での計算が終わり、すべての州での結果が出揃った。結果は、バイデン氏の選挙人が306人、トランプ大統領が232人と、バイデン候補が優勢であった。
www.timesofisrael.com/biden-reaches-306-electoral-votes-as-us-media-calls-georgia-for-democrat/
トランプ大統領は、まだ敗北宣言を出しておらず、選挙に不正があったとして、裁判に出る姿勢を崩していない。
トランプ大統領は、微妙にバイデン候補に負けていることがわかったときから、単身でゴルフに行って姿をみせなくなっていた。選挙後7日目に、ようやくホワイトハウスでの、ワクチンに関する会見に姿を現したが、あきらかに元気がなくなっている様子であった。無論、選挙で負けを認める発言もなかった。
この変化があまりにも子どもっぽいからか、遺恨を残したまま、大統領から降りることになった場合、大統領にしか知らされない、国家の超・最重要機密をだまったままでいられるのかと懸念する記事もあった。
実際、アメリカでは、トランプ大統領を支持する人が半分はいるわけで、しかも過激な人も少なくないことから、まだ両陣営が衝突する可能性は残っているとみられる。
こうした様子だが、G7ヨーロッパ諸国の首脳達は、次々にバイデン候補と電話会談を行い、日本の菅首相も、”時期大統領”と断言して、バイデン候補との電話会談を行った。世界はもはやバイデン候補が時期大統領との対応をとっている。
しかし、全世界がバイデン氏に祝辞を送ったわけではない。トランプ大統領のときは真っ先に祝意を表明したロシアのプーチン大統領は、まだ、なんの意思表示もしていない。中国も、13日になって初めて、外務省から、バイデン氏に祝意を表明した。
この他、ブラジルでトランプ大統領と同じ路線であったブラジルのボルソナロ大統領もまだ、バイデン氏に祝辞は出していない。
www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-54884237
www3.nhk.or.jp/news/html/20201113/k10012710941000.html
<就任後の準備始めるバイデン候補>
しゅt
バイデン候補は、各国首脳と電話で応対する他、国内でも着々と就任後の準備を進めている。まず、新型コロナ対策に焦点をあて、全国で、無料の検査を定期的に行い、陽性者を早期に保護することで、感染者を抑え込む方針を発表するなど、すでに新大統領としての準備に入った様相である。
しかし、まだ新大統領と決定したわけではないので、大統領にしか知らせることのできない超機密情報、特に国防に関わることは、まだバイデン氏には伝えられていないという。しかし、就任の1月20日まで、わずか2ヶ月である。国防の分野での引き継ぎができないという。CNNは、コロナ関連の情報の引き継ぎも行われていないもようだと伝えている。
edition.cnn.com/2020/11/13/politics/joe-biden-coronavirus-team/index.html
<46州でコロナ急増中:オレゴン州とニューメキシコ州でロックダウン再開>
アメリカの感染者は、以前増加を続けており、1日の感染者は17−19万人で、これまでの感染者合計は、1000万人を超えた。毎日1100〜1300人以上の死者がでており、これまでの死者数は、合計24万3376人となっている。
ニューヨークタイムスによると、先週水曜に1日の感染者が10万人突破と言っていたのが、今週はすでに16万人の突破である。感染者は72%の割で急増しており、死者は33%で増加。入院している重症者は、6万7096人で、こちらも39%増加している。
トランプ大統領は、沈黙の後の会見で、ワクチンには触れたが、感染が相当な勢いで急増していることには触れず、ロックダウンもしない方向だとだけ述べたのであった。
各州の知事たちは、国が動かないので、それぞれが対策に追われている。オレゴン州とニューメキシコ州ではロックダウンの再開を発表した。