9月18日からのローシュハシャナ(新年)に向けて、毎年3万人に及ぶユダヤ教超正統派(ブレスレブ派)の男性たちが、ウクライナのウマンにある、18世紀のラビ・ナフマンの墓参りをすることについて、懸念が高まっている。
*2018年のウマンでの新年の様子
コロナ長官であるガムズ教授は、これを規制することを含むコロナ対策案を国会に提出していた。しかし、ユダヤ教政党の反対もあって、国会がこれを受け入れなかったことから、審議は先延ばしとなったままである。
こうした中、政府の指示が出る前に、すでにウマンには、イスラエルから超正統派ユダヤ教徒が、約2000人が到着していることがわかった。
www.timesofisrael.com/health-official-2000-pilgrims-already-in-uman-ahead-of-cabinet-talks-on-issue/
ガムズ教授は、感染拡大を懸念し、「これは気違い沙汰だ。だいたい、このような墓参りは、聖なることでもなんでもない。行く必要はない。こんなことでイスラエルはまたロックダウンになってしまう。」と激怒した。
ガムズ教授は、ウクライナのゼレンスキー大統領に、イスラエルからの飛行機を拒否するよう、手紙を出した。すると、ユダヤ教政治家らからは、ガムズ教授を罷免するようにとの声があがっている。
<イスラエルとウクライナのコロナ情勢>
イスラエルでは、昨日までの24時間で新たな感染者は730人と3桁台。重症者は398人、死者は15人と、新たな感染者は減少傾向にあるものの、まだ死者は毎日10人以上が続き、計819人が死亡している。(World meter)
一方、ウクライナでは、昨日までの24時間で、新たな感染者は1987人。前々日は、2328人。重症者は、177人、死者は27人。前々日には37人が死亡しており、計2244人が死亡している。(World meter)
イスラエルから大勢の超正統派たちがコロナを持っていく可能性もあるが、持って帰ってくる可能性も大きいといえる。
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