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感染拡大の勢いは世界6番目
イスラエルでは、相変わらず1日に発見される陽性者が2000人を超える日が散発し、この1週間で1万4000人の陽性が明らかとなった。これは、人口100万人あたり、200人ということで、世界の第6番目に感染の拡大が進む国となっている。
検査数は、2万7238件(金曜)で、陽性率は6.9%。前日の7.5%から減少であった。
video.i24news.tv/details/_6174994516001
感染してから発症している人については、政府が定義を訂正し、発症してから13日目の時点で、それまでの3日間、無症状であった場合は、陰性結果を待たずに治癒とみなすことにした。このため、発症(有症)者数は減少し、現時点で、3万2226人となった。
このうちの多くは、23件のコロナ・ホテルで自粛。次に、中等度とされ、病院に入院している人は138人。ICUにいる重症者は、金曜までの1週間で89人増えて302人。その翌日6人増えて308人。このうち人工呼吸器依存者は84人。
死者は金曜までの24時間で、13人を記録。それまでの1週間で死亡した人は59人にのぼった。前の波を含め、これまでの累計死者は448人。死亡率は、感染者総数の0.8%となっている。
今後、かりに、感染者総数を減らすことができたとしても、重症になる人が増えているので、死者は、しばらくは増え続けるとみられている。
www.timesofisrael.com/israelis-scramble-for-flu-vaccine-as-deaths-from-aggressive-virus-mount/
なお、インフルエンザによる死者と比較される場合もあるが、イスラエルで、前冬にインフルエンザで死亡した人は17人であった。インフルエンザや風邪について、今年は、いつもより多くの人がワクチンを受けていたもよう。
www.timesofisrael.com/israelis-scramble-for-flu-vaccine-as-deaths-from-aggressive-virus-mount/
混乱する政府の対策
ネタニヤフ首相は、この週末も、部分的な経済活動の停止を支持しようとしたが、コロナ対策国会委員会の反対を受け、ビーチ、ポール、レストラン、スーパー、薬局は開いているのに、モール、マーケット、ヘアサロン、ジムなどは閉鎖という中途半端なものになった。
保健省関連者は、政府の政策は、中途半端で、論理的でなく、市民の間に不信感があると指摘した。保健省は、完全なロックダウンか、完全なオープンかどちらかにすべきだと政府に進言したとのこと。
こうした中、政府が、今年中にも4回目総選挙になるとの声もあり、今後注目しなければならない状況である。
www.timesofisrael.com/netanyahu-says-claims-he-wants-elections-are-absurd-polls-show-likud-slipping/