イスラエルは、未曾有の疫病、新型コロナの混乱の中、3回目の総選挙を終え、今も政治的な争いが続いている。その中で3月9日日没から2日間、プリムの例祭が始まる。
プリムは、聖書のエステル記から、ペルシャで、政治家ハマンが、ユダヤ民族を亡き者にしようとしたが、ユダヤ人のエステル王妃が、逆転勝利に導いたという歴史を記念する。
リブリン大統領は、プリムを前に、様々なコスチュームに身を固めた小学4年生たちを大統領官邸へ招いた。保健省の指示で、小学生たちは、大統領と握手するかわりに、足をぶつけ合う挨拶を交わした。大統領は、「いい挨拶だ!私たちが祭りを祝うのを止めるものはないもない。」と言った。
しかし、今年は、プリムをいつものようには祝う事ができない。通常なら、日没になると、シナゴーグや街角に人々が集まってメギロットと呼ばれるエステル記を朗読する。保守派の中には、集まれない人のために、ライブストリームで、朗読に参加できるようにし、それでも律法に反しないと伝えるとことろもある。
翌プリムの日中は、通常なら、イスラエルの各地の都市で歩行者天国となり、町中の人がおもしろいコスチュームで町に出てきて、パレードが行われるが、今年はすべてキャンセルである。
www.timesofisrael.com/purim-is-a-holiday-for-partying-this-year-coronavirus-changes-things/
それにしても、アウトドアなイスラエル人が家で隔離とはさぞ苦痛であろうと思う。イスラエル人は、日本人よりもはるかに活動的で、飛行機に乗っても、すぐに大勢が立ち歩いてしまう。その人々がプリムにも外へ出られないとは、家の中でどうなっているのか、懸念させられる。。。