7回目人質計10人帰還:パレスチナ囚人30人釈放 2023.12.1

7回目休戦延長でイスラエル人計10人解放

7回目休戦延長についてはぎりぎりまで揉めていたが、最終的に、昨夜は8人のイスラエル人の人質が、2回に分けて解放された。

昨日は、まず午後に、ロシアとの約束経由となるミーア・シェムさん(21)とアミット・ショサナさん(40)が解放された。その後は、どうなるのかとまた緊張が続いたが、結局深夜直前(日本時間今朝早朝)に6人が、イスラエル人3人の遺体とともに解放された。

これにより、解放されたイスラエル人は81人。イスラエルが子供と定義していた人は、最年少のクフィルちゃん(10ヶ月)とその兄アリエルちゃん(4)以外は、全員帰還したことになる。

クフィルちゃんとアリエルちゃんについては、その母シリ・ビバスさん(32)が、2人を抱えて悲壮な表情でハマスに拉致される様子が、ビデオに残っていた家族である。父親のヤルダンさんは家族とは別に拉致されている。一家はイスラム聖戦に引き渡されたとか、母と2人の子供は既に死んだなど、まさに神経を逆撫でするような情報が出てくるだけで、まだ真実はわかっていない。

外国人で解放された人は24人。今もまだガザにいる人質は、イスラエル人、外国人含め137人と推測されている。

イスラエルは、この日先に解放されたロシアとの約束により解放された2人の分も入れて、1人あたり3人のパレスチナ囚人30人を釈放した。

解放されたイスラエル人8人について

ミーア・シェムさん(21)
音楽フェスで拉致され、9日後にプロパガンダ用のクリップに登場した人である。右腕を負傷して、ガザで手術を受けたと言っていた。

アミット・シャシャナさん(40)
拉致されたとき、発熱で休んでいたという。

アイシャ・ツィヤデンさん(17)とその兄弟ビラルさん
2人はベドウィンで、キブツ・ホリットの牛舎で働いていた時に拉致された。2人の父親ヨーセフさん(53)と、長男のハム座さん(23)はまだガザにいる。ヨーセフさんはベドウインなので、妻が2人。子供は18人で、孫は20人いる。拉致されている2人は、この大家族の主要収入源だという。
ガザでハマスの人質になっているアラブ人は、少なくとも5人いるとみられており、今回解放された2人はアラブ人では初めて解放された人ということになる。

サピール・コーヘンさん(29)
サピールさんは、ボーイフレンドのサーシャ・トルファノヴさんとその母イエレナさん、その祖母のタティさんと4人一緒に拉致んされていた。イエレナさんとタティさんは、前日に、ロシアとハマスとの関係の中で解放されていた。サーシャさんだけは、まだガザにいる。

イラーナ・グリツキーさん(30)メキシコ国籍もあり
イラーナさんは、ボーイフレンドのマタン・ザンゴウカーさん(24)とキブツ・ニール・オズを訪問中に被災した。マタンさんはまだガザにいる。

シャニ・ゴレンさん(29)
ゴレンさんは、キブツ・ニール・オズで教師だった。すでに解放されたエイタン・ヤハロニくん(12)によると、拉致されて数週間後、エイタン君は、前にエイタン君の学校でカウンセラーだったシャニさんと一緒になり、解放されるまで一緒だったという・

ニリ・マルガリットさん(40)
ソローカ医療センターの看護師。人質たちのケアをしていたという。

www.timesofisrael.com/hamas-frees-2-israeli-women-with-6-8-more-set-for-return-thursday-alongside-3-bodies/

ガザで何があったのか:人質たちの証言

いうまでもなく、戻ってきた家族との再開は感動意外の何者でもない。どの人も、家族を抱きしめて涙している。

まだなにがあったのかを証言するまでには時間がかかりそうだが、家族に話したことなどが、メディアにも時々で始めている。

子供たちは、拉致されるとき、足がバイクの排気口に位置するように縛られてその部分が火傷するようにされたとのこと。それにより、万が一逃げ出したりしたときに、目印になるからである。

www.jpost.com/arab-israeli-conflict/gaza-news/article-775989

ガザでは、50日以上もの間、シャワーは一回も浴びず、食事はピタパンなど最小限で、体重がかなり減っている人もいた。暗闇の中でいいたために、外に出てなれるまで時間がかかった人もいた。しかし、地下トンネルだけでなく、家を転々とさせられた人質もいた。

寝るのはベッドではなく、椅子の上などで毛布もなかった。子供たちは残酷なビデオを見せられたり、静かにすることを強制されていたので、解放された時に、家族と小声で話していたなど・・しかし、今まだガザにいるイスラエル兵や男性たちがどんな扱いを受けているは不明である。

www.ynetnews.com/article/h13wxhlba

石堂ゆみ

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。