ユダヤ機関によると、世界中が新型コロナに振り回される中、2020年中にイスラエルへ移住したユダヤ人は、70カ国以上から、約2万人。前年の3万4000人からすると、40%減少した形となった。
しかし、2020年中は、イスラエルでも感染拡大が続いて2回もロックダウンしたことを考えると、その間に2万人も移住していたということは、やはり特記すべきことであろう。
うちわけは、ロシアと旧ソ連諸国から1万200人。フランス2850人を含む西ヨーロッパ諸国から3120人。アメリカから2550人、南米から1500人。南アフリカから280人。オーストラリアとニュージーランドから90人。エチオピアからは、12月に来た650人を含め1200人。
コロナの影響で、今年実際に移住した人は、半減したのではあったが、イスラエルへの移住を希望する人は、特に北米のユダヤ人の間で増えていた。
2020年に、ユダヤ機関に16万件の移住問い合わせがあり、このうち4万1000件が実際に、移住プロセスを開始した。このうち、半分以上にあたる2万8000件が北米在住のユダヤ人であった。この数は2019年の倍だという。北米在住のユダヤ人の間では、イスラエルへの移住を希望する人が倍になっているということである。
ユダヤ機関は、この5年の間に、移住者は25万人にのぼると予測している。