<イスラエルの攻撃でガザ市民11人が死亡>
このような中、18日、ガザではイスラエルに攻撃で、建物が全壊し、中にいた市民11人(女性5人、子ども4人を含む)が一度に死亡するという悲惨なことがおこった。このうち、7人は同じ家族のメンバーだった。がれきの下からまだ遺体が出てくる可能性がある。これでイスラエルに対する風向きは一気にきびしくなってきた。
なお、18日のガザでの死者は、この11人を含めて16人に上り、先週14日から計66人が死亡した。
<イスラエル側の被害>
18日、イスラエルでは午前中に、南部オファキムに着弾。車の中にいた夫婦とその子ども(2才)など5人が負傷。
午後にはアシュドドで8階建てのアパートにミサイルが直撃。ミサイルは、なんとエレベーターの空洞を突き抜けて5階で爆発した。アパートの住民は、警報がなると同時に補強ルームへ入っていたため全員無事だった。
午前10:30 テルアビブで警報がなり2発が着弾したが、迎撃ミサイルが撃ち落として負傷者はなし。ただし、その破片が車に落下して車が大破した。負傷者はなし。テルアビブでは、18:30にも警報が鳴ったが、迎撃ミサイルが撃ち落として被害はなし。
23:00ごろ、南部全域で警報。キリアット・マラキ、ベエル・トゥビアで家屋にミサイルが直撃し、大破したが、住民は補強ルームに入っていたので負傷者はなし。各地で迎撃ミサイルが、ロケット弾を追尾撃墜する光景が目撃されている。
*カルメル・アッセンブリーにイスラエル南部住民避難
カルメル・アッセンブリーでは南部住民73人(多くは子どもたち)を、教会の宿泊施設に受け入れたという。担当者は対応におわれている。バネッサさんという姉妹を覚えてお祈りください。
<ガザとイスラエルのギャップ>
イスラエルには迎撃ミサイルや、シェルターがあって市民への被害は最小限に抑えられている。また国土防衛省の指導が功を奏しているようである。多くの住民はPTSDに苦しむとはいえ、死者は3人でとどめられている。テルアビブでは、ミサイルが来ているにもかかわらず、ビジネスも学校も全く通常通りである。
これに比べて、ガザ地区ではシェルターなどは存在しない。ミサイルは住民のすぐ近くから発射され、イスラエルの空爆のターゲットになる。イスラエル空軍の圧倒的な軍事力を前に、市民はどうすることもできない。
破壊された建物は見るにしのびないほどの残骸がれきとなっている。爆音もひっきりなしに続く。住民への心理的影響ははかりしれない。
また、ガザでは戦闘が始まる前から医療物資の不足があった。負傷者がひっきりなしに運ばれてくる現在、医療物資不足は深刻。*18日、イスラエルは閉鎖している国境からトラック二台分の医療物資をガザへ送付している。
*朝日新聞の山尾記者、無事イスラエルへ
朝日新聞の山尾記者は、18日、ガザでの取材を終えてイスラエルに戻られたもよう。背後に残してきた現地人・助手らが気にかかるという。
ガザでは、至近距離でのミサイルの着弾や、空爆による激しい破壊をまのあたりにしたが、イスラエルへ戻ったとたん、いつもののどかな風景となった。「この落差は何なのか。空爆にさらされる恐怖から解放された後、考え込んだ。」と報告している。(朝日新聞デジタル)
*クリスチャンの皆様へ・・・ガザ市民が特に守られるよう、とりなしてください。市民を傷つけることはイスラエルの目的ではありません。イスラエル軍はビラを配布するなど警告を発しつつ、攻撃しています。
また。ガザ地区にいる兄弟姉妹たちを特に覚えてお祈りください。こういうときこそ主の御顔を求め、主が彼らを平安でみたし、実際に守り、必要を満たし、付近の住民への祝福になるように。ガザの霊的な暗闇と戦う力が与えられるように。