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イランにユダヤ人が雇われてスパイ活動:反逆罪か
21日に検察庁が明らかにしたところによると、先月、イスラエル人(ユダヤ人)7人が、イランに雇われて、過去2年間の間、600回にわたるスパイ活動をしていたとして逮捕されていた。
実際にやっていたことは、テルアビブにあるイスラエル軍本部や、空軍基地、を含むイスラエル軍基地の位置、施設を写真撮影し、様々な情報を流していたとのこと。これまでにイランやヒズボラの攻撃を振り返れば、関連していることがわかるという。
このほかにも、ハデラの発電所(迎撃ミサイルの電源に関わる)や港、エネルギーに関連する地域の情報も流していたとみられる。
さらに、重大なことは、空軍の観測気球の位置も連絡していたと言う点である。先にゴラン高原のイスラエル軍基地に自爆ドローンが着弾して、イスラエル軍新兵4人(全員19歳)が死亡したが、その原因になった可能性もある。
7人のスパイ行為が、イスラエルに重大な危機をもたらしているということである。
7人は、アゼルバイジャンから移住し、ハイファとイスラエル北部に住んでいたユダヤ人である。Times of Israelによると、1人は兵役から脱退した人物で、2人は16-17歳の未成年だった。
未成年以外で公表されている名前は、アジス・ニサノブ、アレキサンダー・サドイコブ、ビャチェスラヴ・グスチン、ヤヴゲニー・ヨッフェ、イーガル・ニサンとなっている。
イスラエルのメディアが伝えたところによると、アジス・ニスラヴが、アゼルバイジャンで、イランで雇用され、“アルカサン”と名乗るトルコの中間人物とコンタクトをとって、残りの6人を雇ったとみられている。
7人と関わったとみられるイランのエージェントは、「アルハン」、「オルファン」となっている。
警察によると、7人は、非常に資金に困っており、日本でも問題になっている、闇バイトのように雇われた形のようである。
しかし、7人は、自分達がしていることが、祖国に危機を及ぼすことを知っていたとみられており、反逆罪にあたるとして、死刑を求める声も上がっている。
なおイスラエルでは死刑が執行されることは非常にまれであり、これまでに2人が処刑されただけである。その一人は、ナチスの高官であったアドルフ・アイヒマンであった。
東エルサレムでイランに雇われて暗殺未遂容疑などで7人逮捕
上記ユダヤ人スパイ7人のことが明らかになった翌日にあたる今日、警察は、東エルサレムに住む7人(19-23歳)を、イランのためのスパイと暗殺容疑で逮捕した。
シンベトによると、リーダー格のラミ・アリアン(23)が、イランに雇われ、過去2年間ほどの間、イスラエル国内で、人質解放を求める落書きや、エルサレムでも破壊行為など、様々な活動を行い、毎回、数千シェケルという給与を受け取っていた。
Ynetによると、イスラエル最先端のワイツマン研究所などの特定の場所の撮影で500シェケル(2万円)、車を燃やすと2000シェケル(8万円)、人質解放を求める落書き一回100ドル(1万5000円)となっている。
www.ynetnews.com/article/rybttavl1g
アリアンに関しては、イスラエルの核科学者写真と住所を受け取って、暗殺するよう命じられており、その給与は20万シェケル(800万円)と言われていた。その実行前に警察が逮捕した形である。
2件のスパイ容疑が、2日続けて明らかになり、イスラエルではショックになっている。
www.jpost.com/israel-news/article-825487#google_vignette
石のひとりごと
ユダヤ人もひっかかるとは、非常に悪質な闇バイトである。イランの策略がイスラエル国内にも潜んでいるということである。
若者たちがそれで、とんでもない破壊を国と自らの人生にもたらしている。この闇に対してもとりなしが必要である。