14日夕方、過越のセデルに向かっている途中で、パレスチナ人テロリストに殺害された男性は、バルフ・ミズラヒさん(47)。イスラエル軍に25年従軍し、その後は諜報分野で一任されるベテランの主任警視だった。
残されたのは、自らも負傷した妻のハダサさんと3才から13才の子供が5人。3台目の車で負傷した9歳の少年は、ミズラヒ夫妻の子供ではなく、親族の子供だった。
バルフさんの葬儀は16日、エルサレムのヘルツェルの丘で数百人が列席して行われた。ハダサさんは警察官の妻らしく「子供たちが無事だったのは奇跡でした。神のみこころです。私たちは強く生きて行きます。子供たちはよい人生を送り成功します。これがテロリストへの私の答えです。」と気丈に語っている。
しかし、今日も、ミズラヒさん家族以外は、家族連れで行楽に出かけて楽しんでいる。過ぎ越の休暇の初日に突然、夫であり父である人を失った家族は、このこととどう向き合って行くのか。これからこの家族が毎年、過ぎ越とどう向き合うのだろうか。。。
ハダサさんはネタニヤフ首相に「テロリストは私たちを殺しにくる。罰を受けないで釈放することは何の解決にもなりません。これ以上、家族を失う人を増やさないためにもテロリストを釈放するべきではありません。」と訴えた。
<パレスチナとのミーティング中止>
本日、イスラエルとパレスチナの代表たちは、和平交渉に関するミーティングを行う予定だったが、この事件を受けて延期となった。