イスラエルは、人が集まることによる新型コロナ感染の再燃を防ぐため、11日から12日にかけてのラグ・バオメルで行われる焚き火を禁止としていたが、後にこの規制を緩和。通常、数万人の超正統派が集結するところ、150人までとの厳しい規制とした。
11日夜は、メロン山周辺には、治安部隊と、ドローンまで出動して監視が行われていたが、超正統派数百人が山をこころみて、警察と暴力的な衝突にまで発展。300人が逮捕された。超正統派たちは、マスクを装着せず、パーソナルディスタンスのルールも守っていなかったという。*逮捕された300人は翌日には釈放されている
また、イスラエアーが、男性200人ほどを乗せて、メロン山上空を飛び、機内でダンスする様子をチャンネル12が伝えた。
エルサレムのメア・シャリームでは、約1000人が1箇所に集まって焚き火した。群衆の中には子供達もいたようである。警察はこれを強制的に解散させたが、その後再び2000人が集結。警察は取締をあきらめた。
焚き火の集会はベイト・シェメシュでも行われたとのこと。新型コロナの感染は特に超正統派地域での発生が37%であるため、新たな感染拡大にならないか懸念されている。
<感染者の70%は超正統派:アリエ・デリ内務相(正統派)>
先日、イスラエルの新型コロナによる死者の37%は、超正統派とお伝えしたが、感染者でみると、70%が超正統派であった。明らかに、アンバランスに超正統派が、この影響を受けたといえる。
超正統派政党シャスの党首で、内務相のアリエ・デリ氏(正統派)によると、感染が広がったのは、エルサレムやブネイ・ブラックなど大きな町だけでなく、地方の小さな超正統派居住地も同様であったという。
しかし、イスラエルでの死者は、総数260人(13日)であり、ニューヨークの60分の1である。国が早期に検査、隔離などの対策をすすめたことが大きな要因だが、神が、イスラエルを守ったともいえ、今、神が私たちに何か伝えようとされているのではないか、と語っている。
ユダヤ教超正統派たちの間では、コロナ渦が、神学的に何を意味しているのかを考える動きがある。自分をみつめなおし、悔い改めに導かれたら、それは結果的によいことであり、メシアの到来に一役かうことになるのではとの解説もある。
www.timesofisrael.com/deri-calls-for-ultra-orthodox-soul-searching-amid-high-virus-infection-rate/