いなくなった人々と誘拐されている200人がいることを想う安息日 2023.10.21

テルアビブ大学のホールGPO

テルアビブ大学では、これまでに殺されたり、戦死したり、誘拐された人1000人の写真を、ホールの空席に並べて、その被害と悲しみを世界に発信した。テルアビブでは、この他、蝋燭を灯すイベントも行われている。

www.timesofisrael.com/pictures-of-1000-hamas-massacre-victims-displayed-at-tel-aviv-university-exhibition/

また昨日からの安息日入りには、テルアビブの美術館が、安息日の夕食のテーブル200人を用意した。ガザの人質となっている人を想い、帰ってくるとことを祈る時となった。

www.timesofisrael.com/200-seat-empty-shabbat-tables-set-for-hostages-held-by-hamas/

イスラエルでは、これまでの死者が1400人以上にものぼっているので、葬儀が続いており、だれもが、家族や知人が犠牲になっているか、ガザで捕虜になっている。ハマスのテロ行為が、あまりに残酷であったことや、サイレンがなって、シェルターにい続ける状態が2週間となり、国民の精神的な負担が指摘されている。

テルアビブの友人によると、小学生ぐらいの子供たちは、2日に一回、2時間だけの登校だという。大手企業の中には、オフィスを海外に移して、職員も一緒に一時的に移動(つまりは国外)させているところもある。

しかし、パレスチナ人は、毎日空爆の大爆音の中で、死者数は4000人以上で、イスラエル人の死者数を上回っている。

ウクライナの人たちにいたっては、1年8ヶ月になる。戦争は、ほんとうにしんどい。恐るべし破壊であり、無駄であり、ただただおろかである。わかっているのに、人は戦争を避けられないのである・・・。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。