目次
西村経産相:イスラエルとパレスチナ訪問
西村経産相が、3日から7日までの中東訪問をスタートした。イスラエル、パレスチナ訪問のあと、トルコ、イギリスを訪問し、連携強化を確認する。
西村経産相は、今年1月、向こう5年間の間に、フランス、イスラエルなどに若手起業家1000人を派遣し、スタートアップを学ばせるとの企画を発表していた。日本で、世界に貢献するようなイノベーションや起業家が、うまれていないことに対する対策である。
newsdig.tbs.co.jp/articles/-/265793?display=1
1)イスラエル訪問
3日出発した西村経産相は、まずイスラエルで、ヘルツォグ大統領を訪問。ヘルツォグ大統領を表敬訪問する他、イスラエルのニール・バルカット経産相と、EPA(経済連携協定)締結に向けた話し合いを進める。両国のEPAについては、昨年11月にその方向性が決まり、準備が進められている。イスラエルとのEPA締結は、アジアでは、韓国とベトナムに次いで、日本が3国目。
バルカット氏は、元エルサレム市長で、現役中、エルサレム市内の経済や産業を大きく発展させた経験がある。バルカット氏は、イスラエルの成長戦略として、生命科学、医療、農業・フードテックなど分野を7つに分けて、海外からの投資なども含め育成していく戦略をすすめている。この計画に4億シェケル(約150億円)計上しているとのこと。
日本とのEPA提携にも意欲を表明している。
www.nikkei.com/article/DGXZQOGR31DRW0R30C23A8000000/
2)パレスチナ訪問
イスラエルに続いて、西村経産相は、パレスチナ自治区で、アッバス議長を表敬訪問した。アッバス議長は、日系企業の更なる進出拡大を求めたとのこと。西村氏は、企業間の交流を促すことで、進出を後おしすると答えたとのこと。
とはいえ・・・ネタニヤフ首相には会っていないせいか、イスラエル系メディアで、西村経産相の訪問のニュースをとりあげているところは、一つもなかった。イスラエルにとっては、平和な西村氏の訪問は、混乱続きのイスラエル国内情勢、テロとその報復が続くパレスチナ情勢とは、別世界の感じかもしれない。
石のひとりごと
岸田首相は、9月国連会議の際に、イスラエルの最大の敵であり、世界から孤立するイランのライシ大統領と会談する予定である。
ライシ大統領は、アメリカとともにイランへの経済制裁をしている日本で凍結されている資産、約30億円分の解凍返金を要求するとみられている。岸田首相をイランへ招くとも予想されている。
日本として、イスラエルとイランとどう付き合っていくのだろう。なんとなく・・・日本感覚で、中東に出ていく様子に、平和に貢献することを期待するというよりは、大丈夫なのか・・と正直なところ懸念もある。。