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西岸地区でテロリスト一掃作戦:テロリスト11人死亡
28日朝、西岸地区ジェニンに近いパレスチナ人難民キャンプに、イスラエル軍が大規模テロリスト掃討作戦を実施した。これまでに主にジェニンでパレスチナ人テロリスト11人が死亡したとのこと。(メディアによっては9人のものもあり)
パレスチナ側の情報によると、まずジェニンでの戦闘で6人が死亡。このうち4人は、車への空爆による死亡であった。続いてツバ付近で5人が死亡した。死亡したパレスチナ人で名前がわかっているのは以下の通り。
アフマド・アル・スース、サイード・アル・ワフダン、モハメド・アブ・ザミール、
アフマド・フセイン・ヤコブ、サム・ジャバリーンとアシーム・アル・ダバイア、他。
イスラエル軍は、この作戦は、先週18日、テルアビブのシナゴーグ近くで、パレスチナ人テロリスト、ジャファ・モナが、バックパックに入れた爆弾を爆発させる自爆テロをしようとしたことへの対策だと言っている。
この自爆テロは失敗して、早期に爆発し、イスラエル人一人が負傷するに止まったが、ハマスとイスラム聖戦が犯行声明を出していた。
これらのテロ組織は、今後も自爆テロが続いていくと言っていたことから、その可能性のあるテロリストたちへ先制攻撃をしたということである。
なお、これに先立つ19日に、イスラエル軍は、ヌール・シャムスで、テロ中央司令室として使われていた地点(イスラム聖戦司令官ア・シュジャの自宅の背後)をドローンで攻撃。パレスチナ人テロリスト5人が死亡していた。
この時に死亡した一人、ジブリ・ジブリ(20)は、昨年11月の捕虜交換の際に、釈放されたが、すぐに銃撃などイスラエル攻撃に加わっていたことから、指名手配とされていた。
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石のひとりごと
北部情勢といい、イスラエルは今、先制攻撃に力を入れているようである。攻撃されてからでは、遅いということである。
そのために必要なことは、正確な情報収集である。ヒズボラのロケット弾発射地を正確に把握していたことや、西岸地区でテロリストがいる地点を正確に把握している様子から、イスラエル軍は、10月7日にハマスに完全に先手を打たれた失敗から、本来の能力を挽回しつつあるとの分析もあった。