西岸地区ジェニンで戦闘:パレスチナ人11人死亡 2024.8.7

The aftermath of an Israeli airstrike on terror suspects during an operation in Jenin, August 6, 2024 (Screen grab/AFP)

イスラエルにとって問題は北部と南部だけではない。ヨルダン川西岸地区には、ファタハ、ハマス、イスラム聖戦だけでなく、あらゆる種類のパレスチナ武装勢力がいる。

西岸地区ではテロ事件が散発し、イスラエル軍のテロリスト摘発作戦が続いている。10月7日以降、これまでにパレスチナ人のテロで死亡したイスラエル人は25人(治安部隊含む)。戦闘中に死亡したイスラエル治安部隊は5人。

10月7日以降、西岸地区でのイスラエル治安部隊との戦闘で死亡したパレスチナ人は590人以上。また、指名手配され、逮捕されたパレスチナ人は4400人。うち1850人はハマスであった。

この状態の中、8月3日、西岸地区ツルカレムでは、ハマス司令官ら8人が、イスラエル軍のドローンで死亡した。

3日後の6日には、パレスチナ人が、エルサレムに近い検問所で、入国許可を調べていた女性警備隊員(20)をとがったねじ回しドライバーで刺し、近くにいた警備員に射殺された。パレスチナ人はベツレヘム在住の男(27)であった。

www.timesofisrael.com/8-palestinians-killed-in-west-bank-during-idf-counterterror-operations/

6日、イスラエル軍は、西岸地区でも最大級のパレスチナ人地区ジェニンとその周辺2地域に突入。パレスチナ人武装勢力合計11人を殺害した。このうち、5人は、ドローン攻撃で死亡したとのこと。以下はその様子

イスラエル軍は、最初から殺害を目的としていたのではなかったが、指名手配テロリストを逮捕しようとしたところ、そのパレスチナ人が逃走。武装勢力が爆発物をなげつけてくるなどしたため、反撃し最終的に合計で11人が死亡することとなった。イスラエル軍に死傷者は出ていない。

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石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。