目次
グッシュ・エチオンのスーパーでナイフテロ:警備員死亡
7月10日(木)、西岸地区領内だが、エルサレムからヘブロンに向かう国道60号線、グッシュ・エチオン。ジャンクション近くのスーパーマケットで、警備員をしていたイスラエル人男性が、パレスチナ人テロリスト2人に、ナイフで刺されて、死亡した。
その後、テロリスト2人は、刺した警備員の銃を取り、近くにいたイスラエル兵と武装市民の2人と銃撃戦になったが、最終的に射殺され、死亡した。
死亡した警備員は、シャレブ・ズブルニーさん(22)。
テロリストは、最近、パレスチナ自治政府警察官として訓練を終えたばかりの2人、マフムード・アベド(23)と、マリク・サレム(23)だった。
2人とも前科も逮捕歴もないとのこと。ただ、2人がスーパーマーケットまで乗ってきた車は、盗難車だった。
#متابعة| الشهيدان محمود يوسف محمد عابد (٢٣ عاماً) من حلحول ومالك إبراهيم عبد الجبار سالم (٢٣ عاماً) من بلدة بزاريا بنابلس منفذا عملية "غوش عتصيون" التي أدت لمقتل جندي "إسرائيلي" pic.twitter.com/CVkjMpszqB
— وكالة شهاب للأنباء (@ShehabAgency) July 10, 2025
西岸地区で深まる憎悪
ヨルダン川西岸地区には、ハマスはじめ、様々なテロ組織が活動している。2023年10月7日以来、イスラエル軍は、テロリストたちの摘発を続けており、これまでに約6000人を逮捕している。このうち、2350人はハマスとのこと。
しかし、テロリスト捜索や逮捕の際に、銃撃戦になり、自治政府によると、これまでに950人以上が死亡している。市民が巻き添えになるケースもある。
先週、ナブルス近郊で発生した衝突で、12歳少年が死亡したと自治政府が発表していた。
また、西岸地区では、過激右派ユダヤ人入植者による放火などの暴力が、エスカレートする傾向にある。イスラエル警察は、極右のベン・グビル氏が統括していることもあり、入植者たちを逮捕しないか、してもすぐに釈放している。
西岸地区でのパレスチナ人のイスラエルへの憎悪は深まっていると懸念される。
