西岸地区で行方不明の羊飼い少年(14)捜索中に衝突:パレスチナ人1人死亡 2024.4.13

少年捜索にあたるIDF
ベンジャミンさん(14)
イスラエル警察

12日、西岸地区のラマラ北東に位置する、ユダヤ人入植地マラカイ・シャロームから、羊たちと共に出ていった羊飼いの少年ベンジャミン・アーキメイルさん(14)が、行方不明になった。

羊たちは牧場に戻ったのに、ベンジャミンさんは戻っていない。

西岸地区の自主警察とイスラエル軍が、捜索する中、マラカイ・シャロームに近い、パレスチナ人の地域であるアル・ムガイヤーで衝突が発生。パレスチナ人1人が死亡。25人が負傷した。一方、パレスチナ人たちの投石で、イスラエル兵1人が負傷した。

パレスチナ人たちは、ユダヤ人入植者とイスラエル軍が来て、放火するなどしたと主張しているが、調べによると、当然ながら、放火などの暴力を働いたのは、入植者たちであった。ユダヤ人で違法入植者を基礎する組織イエシュ・ディンが摘発している。

石のひとりごと

ややこしいことに、ユダヤ人の中にも過激派がいることは忘れてはならない。イエシュ・ディンによると、マラカイ・シャロームは、違法入植地だという。そんなところで、この時期に、14歳の少年を一人で羊飼いに出すのもどうかと思うが、ベンジャミンさんが無事で帰宅できるように祈るしかない。

それにしても、今のイスラエル界隈には、収集のつかない争いが続いていて、争いの馬かなにかが出ていったかのようである。主の鶴の一声が出ないものかと思う。

来て、主のみわざを見よ。主は地に荒廃をもたらされた。主は地の果てまでも戦いをやめさせ、弓をへし折り、槍を断ち切り、戦車を火で焼かれた。「やめよ。わたしこそ神であることを知れ。わたしは国々の間であがめられ、地の上であがめられる。」詩篇46:8-10

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。