イスラエルでは、コロナ感染拡大第2波の真っ最中だが、今週7月8日、アメリカからネフェシュベネフェシュのチャーター機で、新移民38人がベン・グリオン空港に到着した。最年少は4歳。最高齢は84歳。全米各地から来て、イスラエル全国各地へ散らばって行った。
www.jpost.com/diaspora/nefesh-bnefesh-olim-land-as-interest-in-aliyah-reaches-record-numbers-634453
主に北米在住のユダヤ人のイスラエル移住を支援するユダヤ人団体、ネフェシュベネフェシュによると、コロナ・パンデミックで、イスラエルへの移住を希望する北米ユダヤ人が急増しており、この6月だけで、1350件の申し込みがあった。昨年同時期は399件。
またこの6月中に、アリヤ(移住)に関する問い合わせは、2万5435件。昨年同時期の約5倍である。
ネフェシュベネフェシュによると、同団体を通して、むこう3−5年以内に移住を希望する人は25万人にのぼっているという。
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ネフェシュベネフェシュ
www.nbn.org.il/aliyah-benefits-for-olim-chadashim/
<イスラエルの予算不足で移住待ちか>
同じ8日、増加する新移民に関する議論が、国会の移住に関する委員会で行われた。政府は、2021年中に、最大9万人の移住があると予測している。しかし、移住者に関する予算は削減方向にあり、このままでは経済的に受け入れれなくなると、移住に関する委員会が警鐘を鳴らした。
警鐘を鳴らしたのは、東ヨーロッパ(旧ソ連)のユダヤ人の移住を担当する首相府付きの組織Nativ担当で教育相でもあるゼエブ・エルキン氏。
エルキン氏によると、Nativへの国の予算は、2015年は2320万ドル(約25億円)だったが、2020年には、1620万ドル(約18億円)に削減されていた。このため、モスクワでの移住審査が遅れて、移住待ちが発生している。長い人では1年は待つことになるという。
www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/283341
世界で様々な変動がある中、反ユダヤ主義の高まりにも押されて、ユダヤ人がイスラエルへ集まり始めている。