今回の地震では、イスラエルが、国民をいかに大事にしているかということが改めて明らかになった。イスラエルは、地震発生の翌日までに、イスラエル人で行方不明者の数をほぼ把握。
国民の多くが一斉にフェイスブックなどを通じて連絡に協力し、4日以内に大半の不明者の居所を把握。救出された人々のケアには、大使館だけが対処に追われる事なく、ユダヤ教団体が大きく活躍した。
イスラエル空軍との協力で、今日までにほとんどの被災者がすでにイスラエルへ帰国したか、その途上にある。オール・アスラフさんの遺体についても、普通ならもうあきらめているところ、イスラエルは、相当な費用をかけて最後まで徹底的な捜索を続けた。
これに平行して、地震発生とほぼ同時に準備、2日後には、260人のエキスパートたちがネパール入りして本格的な手術室のある総合野営病院を設営、地元民たちの治療を行っている。
こうしたイスラエルの迅速な災害時の動きと貢献を、世界はもっと認めるべきではないだろうか。
イスラエルの若者たちは、いくらイスラエルが嫌だと思っていても、心の底では自分が大事なイスラエル人の一員であることを知っている。イスラエル軍の兵士たちは、何があっても国と軍は自分を見捨てないことを知っている。
そういうイスラエル人の、目に見えない国や同族への熱い態度をみていると、私自身の国への信頼や、同胞への思いがいかに薄いかと実感させられた。
昨年、ガザとの戦争で戦死した兵士が、亡くなる前に家族に手紙を残していた。「ぼくは、ゴラニ部隊で従軍できてしあわせでした。ぼくがしあわせだったということはぜひ知っておいてください。」。
国のために死ぬ事が、義務からではなく、本心でしあわせだと言えるイスラエル人はやっぱり本当にしあわせなのだろう。
CGNTV オリーブ山便り「第67独立記念日」 *上記戦死した兵士のコメントが出てきます。
http://japan.cgntv.net/newsub.asp?pid=2751&gubun=0309