目次
ガザ市シファ病院へ突入:ハマスがまた指令センター再開により
イスラエル軍は、ガザ市最大の総合病院、シファ病院とその周辺地域で、ハマスのイスラエルへの攻撃部隊が再編成され、攻撃の準備をしているとの情報を受け、18日午前2時半、特殊精鋭部隊とシンベト(国内諜報)部隊が包囲して、突入を開始した。サプライズ攻撃であったとのこと。
イスラエルの諜報機関によると、シファ病院が、中央司令センターとして使われていたもようで、作戦で使用するとみられる武器や現金なども押収している。
Operational Update: Hamas terrorist funds found inside Shifa Hospital.
Along with the funds themselves were notes thanking the Hamas and Islamic Jihad terrorists for their “good work”.
Watch and see for yourselves: pic.twitter.com/ghABxEHapH
— Israel Defense Forces (@IDF) March 18, 2024
院内には仕掛けられた爆弾があり、敷地内から銃撃されるなど、まさに戦争映画のような戦闘が夕方まで続いた。この日の激しい戦闘で、ハマス戦闘員が院内で20人、周辺地域で20人が死亡。200人がテロ容疑者として逮捕された。
またイスラエル軍によると、この戦闘中に、攻撃の作戦を率いていたとみられるハマス司令官のファイク・マブホが死亡した。ファイクは、武器調達の責任者として2010年にドバイでモサドに暗殺されたマフムード・マブホの弟で、ハマスでは、上級の司令官だった。
🔴 Eliminated: Faiq Mabhouh, head of the Operations Directorate of Hamas' Internal Security.
Mabhouh was hiding in a compound at the Shifa hospital, from which he operated and advanced terrorist activity. pic.twitter.com/KFbGto2soE
— Israel Defense Forces (@IDF) March 18, 2024
イスラエル軍がシファ病院に突入するのは、昨年11月に続き2回目である。前回、イスラエル軍は、病院の下にある膨大なトンネルを発見・破壊していた。そこへ、ハマスが戻ってきつつあったということである。
病院内外の民間人への対処:避難呼びかけ
ガザ北部は、昨年中に、イスラエル軍が、南部への避難を呼びかけたが、避難しなかったり、避難したが戻ってきた人など、現在、30万人がいるとみられている。シファ病院に避難している人も数千人とアルジャジーラは言っているが未確認。
突入に先立ち、イスラエル軍は、病院スタッフたちへの避難は指示しなかったが、院内に、民間人用の退避経路を確保した。深夜暗闇の中、医療スタッフと患者たちが非難する様子を伝えている。
また周辺住民には、海岸沿いの避難路を通って、南部にある「人道地帯」アル・マワシへの避難を呼びかけていた。アルジャジーラ含め、民間人の死傷者の情報はない。
イスラエル兵1人戦死
この戦闘中にマタン・ヴィノグラドフ軍曹(20)が戦死した。ガザでの地上戦で戦死した兵士は250人となった。
石のひとりごと
ガザ北部は、かなり一掃できたと思っていたが、もうハマスが戻ってくる様子があるという。これではいつまで戦えばいいのかわからないではないか。本当に難しい問題である。
力ある者よ。ほんとうに、おまえたちは義を語り、人の子らを公正にさばくのか。いや、心では不正を働き、地上では、おまえたちの手の暴虐を、はびこらせている。・・・
こうして人々は言おう。「まことに、正しい者には報いがある。まことに、さばく神が、地におられる。」詩篇58 (ハマスへ)