欧米で新型コロナ猛威:劇的に変わる日常 2020.3.16

Pope Francis walks to reach S. Marcello al Corso church, where there is a miraculous crucifix that in 1552 was carried in a procession around Rome to stop the great plague, Sunday, March 15, 2020. For most people, the new coronavirus causes only mild or moderate symptoms. For some, it can cause more severe illness, especially in older adults and people with existing health problems. (Vatican News via AP)

ヨーロッパで新型コロナによる死者が急増している。15日のデータによると、先の24時間の死者数は、イタリアがこれまでで最大368人(計1809人)を記録。スペインでは97人(計288人)、フランスでも29人(計120人)が死亡した。イギリスも24時間で14人が死亡。計35人となった。

ドイツ、フランス、スイスも国境を閉鎖。物流のみを許可しているが、スペインでは、すでに食料を求める人の長い列となっている。

大勢の集会が禁止となっているため、学校は休校。週末も教会やモスクに人が集まることはない。来月には、イースターがあるが、バチカンは、礼拝を一般公開にしないと発表した。

この発表の後、フランシス教皇は、ローマ市内へ、祈りながら歩いて向かい、2つの教会を訪ねて祈ったとのこと。2つ目の教会には、1552年のペスト蔓延の祭、終焉を祈って、ローマ市内を担がれた十字架が残されているという。

fox59.com/news/pope-leaves-vatican-prays-for-end-to-pandemic-at-2-churches/

アメリカでもこれまでに3486人が感染.66人が死亡した。トランプ大統領は、現在までにイギリスも含むヨーロッパ全域からの入国を差し止めた。このため、アメリカ人たちが急ぎ帰国。空港では、検疫の待つ人の長い列ができている。ここから感染するのではと、急に国の閉鎖を決めたトランプ政権に批判が飛んでいる。

ニューヨーク州では、学校を閉鎖。110万人の子供達が学校に行けなくなった。

目に見えない新型コロナだが、まさに世界中をひっくりかえし、戦争やテロの危機も保留にしてしまい、人々の日常をすっかり変えてしまったようである。

www.timesofisrael.com/coronavirus-brings-daily-life-to-a-grinding-halt-in-much-of-the-world/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。