メロン山での大惨事を受け、イスラエル政府は、その翌日にあたる5月1日の東方教会系キリスト教会のイースター(復活祭)における聖墳墓教会への入場を制限することを決めた。
日本で馴染みのあるカトリックとプロテスタントの復活祭は、すでに終わっているが、ギリシャ正教やロシア正教などの東方教会系の復活祭は、5月1日であった。
この日は毎年、エルサレムの聖墳墓教会(ゴルゴダの丘)に巡礼が群衆となって入場し、旧市街の教会周辺の細い階段や通路は、メロン山のような様相になる。とはいえ、人数はメロン山とは比べ物にならないほど少ないが。。
旧市街には、大勢の治安部隊が、コロナ対策もかねて、群衆にならないよう、あちこちに検問所をもうけて警備する姿が見られた。
www.timesofisrael.com/after-mt-meron-disaster-police-limit-holy-fire-easter-ceremony-in-jerusalem/
これに対し、パレスチナ自治政府は、苦言を表明。宗教活動を止めないで、巡礼たちの慣習ができるようにしてもらいたいと述べた。ヨルダンも同様の苦情を発表していた。このためか、警察はかなりの人数を聖墳墓教会に入場させたようである。
パレスチナ人のニュースサファは、2000人しか教会に入れなかったと報じたが、上記クリップによると、かなり大勢が教会に入り、復活祭の炎を受け取ることができていた。
メロン山での宗教活動を政府や警察が、効果的に制御できなかった背景には、こうした個人の宗教を止めることが、例えばコンサートのような通常のイベントを止めるのと同じように制御することは難しいということを表している。