まもなく始まる東京パラリンピック。イスラエルからは、11競技に33人が出場する。日本へは、選手だけでなく、役員たちと医療チームも同行する。
19日、ベネット首相は、トロッパー文化スポーツ相とともに、オンラインで選手たちを激励した。
今回の選手団の中には、リオ・オリンピックでメダルを取った選手が2人が含まれており、東京でハティクバが流れることが期待されている。またメンバーの半数は、過去にパラリンピックに出場経験がある選手たちとのこと。
射撃のドロン・シャジリ選手(54)は8回目のパラリンピック出場。車椅子テニスのシャラガ・ウエインバーグ選手(55)も5回目の出場。銀と銅メダルをとったことがある。水泳では、脳性麻痺のある2人の兄弟が出場する。それぞれが、感動的なストーリーを持っている。
今年は、3人のアラブ人選手が含まれている。一人は、史上初となるドルーズ族の選手である。
水泳のイヤド・シャラビ選手(34)は、シャファ・アミール出身。生まれつき耳が聞こえない。さらに12歳で屋根から落ちて胸から下が麻痺した。パラリンピック出場は4回目である。
ゴールボールのエルハム・マハミッド選手(31)は、イスラエルに敵対心が強いアラブ人地区ウム・エル・ファハン出身。重篤な視覚障害を持って生まれた。今は結婚してハデラに住んでいる。イスラエルの旗の元で戦うことに誇りを持っていると語る。
今回初めてドルーズ族から水泳で出場するのは、ダリアット・カルメル出身のバシャール・ハラビ選手(25)ハラビ選手は、未熟児として生まれた時の障害で、下半身が麻痺している。今回が初出場である。
イスラエルと日本でも新型コロナの感染が拡大している中、選手の中にはハイリスクに数えられる人もいる。しかし、選手たちは健康で、検査も毎日するので、心配はないとイスラエルのオリンピック委員会ロン・ボロティン氏は語っている。
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