写真出展:Haaretz
現在のネタニヤフ政権は、史上最も右寄りと言われている。その反対の野党を代表するのが左派労働党である。その労働党で、党首選挙が行われ、これまで、党首を務めてきたアイザック・ヘルツォグ氏が転落。
以前、副首相を務めたこともあるベテラン、アミール・ペレツ氏と、6ヶ月前にクラヌ党(中道右派)から労働党(左派)に移籍したばかりのアビ・ガバイ氏(50)の最終投票が、昨夜行われ、ガバイ氏が新しく労働党党首として選出された。
ガバイ氏は、政治家でありビジネスマンで、1999年から通信会社ベゼックのCEOとなり、会社を立て直したという経歴を持つ。
2015年に、同じくビジネス出身のカフロン氏と中道右派のクラヌ党を立ち上げ、現ネタニヤフ政権では環境保全大臣に抜擢され、昨年までその役職を務めていたが、昨年12月、辞職して労働党に加わった。
辞職した理由は、ヘブロンですでに瀕死のテロリストを不要に射殺した兵士に関する取り扱いで、政権の対応に同意できなかったというものである。しかし、共にクラヌ党を立ち上げたカフロン氏は、これを「大うらぎり」と言っている。
エルサレムのバルカット市長と同様、生きるための資産は十分にあるため、仕事として政治にしがみつく必要のない人物である。ガバイ氏は、最初から、政権交代を視野に入れているという。