新型コロナの感染者は1000万人を超え、死者は50万人を超えた。アメリカとブラジルの感染が深刻度を増している。
1)アメリカの現状
世界でもっとも厳しい状況にあるアメリカは、昨日における前24時間で、4万540人の新たな感染者が確認され、累計263万人を超えた。これは全世界の30%ちかくになる。死者も、285人増えて累計12万8000人を超えた。全世界の25%以上にあたる。
感染者数が増えたことについては、検査数もまた増えていることも加味しなければならないが、36の州で新規感染者が増加し、減少しているのは、2州(コネチカット州、ロードアイランド州)のみとなっている。
今もっとも感染拡大が深刻になっているのは、フロリダ州(+8530*2週間で5倍)、カリフォルニア州(+5240)、テキサス州(+4330*2週間で2倍)、アリゾナ州(+3857)、ジョージア州(+2225)。
これまで被害が最も大きかったニューヨーク州は、感染拡大が軽減して新たな感染者は769人となっている。
しかし、死者が最も多いのは今もニューヨーク州(+32)で、続いて、カリフォルニア州(+31)、ニュージャージー州(+27)、フロリダ州(+27)となっている。新規感染が増えてから、重症者、死者が増加してくるのは2週間後ぐらいになることを考えると、今後数週間後に死者数がさらに1万5000人増えると、CDC(米疾病対策センター)元所長のフリーデン氏が警告している。
これを受けて、少なくとも12州で経済活動の再開が停止。人手が最も多い、7月4日の独立記念日は、カリフォルニアや、マイアミのビーチも閉鎖することになっている。
www.cnn.co.jp/usa/35155969.html
イギリスのデータではあるが、白人より、黒人、ヒスパニック、アジア人などの有色人種が、エッセンシャルワークを担っている人が多いことから感染率も高く、人種差別への反発に拍車をかけていると言われている。
2)ブラジル
ブラジルは、アメリカに次いで感染が拡大している国である。昨日における前24時間に感染者は、2万9000人以上増えて、134万5254人となった。死者は、アメリカの倍近い555人増えて、5万7658人となった。
ブラジルのボルソナロ大統領は、新型コロナはただの風邪だとの認識を貫いており、感染予防対策を行って来なかった。このため、特に貧困層を中心に感染や死者が増加を続けている。
このため、サンパウロでは、ボルソナロ大統領の辞任を求める数千人がデモ行進を行った。ブラジリアでは、デモ隊が、議会前の芝生に、「ボルソナロ、否定はやめてください。」と、犠牲者をしのぶ十字架を1000立てている。
トランプ大統領とボルソナロ大統領といえば、エルサレムをイスラエルの首都として、大使館の移動を推進しようとした最初の2大国である。ボルソナロ大統領は、このために、ブラジルの福音派たちの支援を受けて大統領になったのであった。
今、その2大統領が、大きな反発にあっていることについて、なんとも残念であると同時に、背後に霊的な何かがあるのではないかとも思わせられるところである。
3)中国
中国では、北京で、6月中旬に食品マーケットからとされる感染が確認されて以来、感染者が増えており、28日にも14人増えて総数311人となった。感染は、北京から南へ150キロの安新でも増え始めている。
感染者数としては、アメリカやブラジルとは比べられないほど少ないが、中国は、安新も含む北京へのロックダウンを再開。4万人が厳しい外出制限下に置かれている。
中国は、最初の感染の波を厳しい外出制限で押さえ込んでいたことから、今回の感染は、外国から持ち込まれたものだと主張している・