世界で新型コロナのパンデミックが広がっているが、ニューヨークでは、3月中旬、まだ初期のころのクラスターの一つが、ニューヨーク市郊外、ニューロシェルのユダヤ教関連施設であった。
イギリスでは、ユダヤ人は、25万人で、総人口の0.3%だが、新型コロナの感染者の2.5%がユダヤ人だという。
www.jpost.com/diaspora/uk-jews-overrepresented-in-coronavirus-deaths-some-theories-as-to-why-623109
ユダヤ人の中でも超正統派が感染しやすい理由として、シナゴーグで、狭いところで祈りの書などをいろいろな人が使っている点があげられている。また、ユダヤ人が、イスラエルやベルギーなどと、移動範囲が広いことも挙げられている。
さらにユダヤ人の間で高齢化がすすんでおり、イギリスにいるユダヤ人の21%は65歳以上とのこと。また3月9日が、プリムであったために、シナゴーグに大勢が集まったことが感染拡大の一因とも考えられている。
なお、欧米では、著名なラビが、44人も、新型コロナで死亡している。
www.jpost.com/diaspora/forty-four-rabbis-in-diaspora-have-passed-since-coronavirus-outbreak-623010
こうした中、イスラエル外務省によると、新型コロナ感染に関して、SNSで、ユダヤ人を非難する書き込みが急増しているという。たとえば、ユダヤ人シオニストが、世界の人口を減少させようとしているとか、アラブ諸国では、コロナ危機をイスラエルのせいにするなどである。イスラエルの旗のダビデの星部分をコロナウイルスにしたものもあるとか。
調べによると、そうした書き込みが多いのは、アメリカ、フランス、ドイツであるが、アラブ諸国でも出回り始めている。イスラエル外務省は、それらを削除するよう、各国に求めている。
アメリカのニュージャージ州では、白人至上主義者の23歳の男が、コロナ感染拡大をユダヤ人のせいにする書き込みをして逮捕されたとのこと。多くの人々とカネのことを考えている太った男が、天秤になっている絵などもでている。