13日にイスラエルを訪問したアメリカのポンペオ国務長官の主な目的は、イスラエルに中国との関係を控えるようにと伝えることであったとのニュースが出ている。
アメリカは、世界で最も新型コロナの影響を受けている国である。死者は、8万6000人と世界最大で、東洋経済によると、4月雇用統計で約2000万人が職を失った。これは雇用者数の13.5%にあたる。
これは、トランプ大統領もがんばって、2011年から2020年の間に増えた雇用がすべて失われたことを意味する。11月に大統領選挙を迎えるトランプ大統領には、非常に大きな打撃である。
toyokeizai.net/articles/-/350247
こうした膨大な被害をアメリカに与えた新型コロナの感染症について、トランプ大統領は、武漢での感染拡大を初期に対処せず、WHOの協力で、隠蔽したことが原因だと主張。中国との関係が急速に悪化している。
国連のグテーレス事務総長は、3月26日に、世界は新型コロナという共通の敵と戦っているのだから、すべての紛争をやめて、協力しようではないかと訴え、WHOを中心としての一致を呼びかけたが、アメリカは、これに同意しなかった。WHOが中国の影響を受けていると考えているからである。
www.unic.or.jp/news_press/messages_speeches/sg/36840/
国連は、5月12日、15カ国からなる協議会に対し、ともかくも、世界にすべての紛争の一時停止を呼びかけたいとして、WHOの名前を削除した形での決議文を提案したが、今度は中国がこれに同意しなかったようである。
トランプ大統領は、「今は中国、習近平主席とは話もしたくない。」と述べ、1月に交わした中国との貿易に関する取り決めを口惜しく思うと言って、中国との関係を遮断してしまう可能性まで示唆したとのこと。
中国とアメリカの関係がどんどん悪化していることが懸念されている。
以下は、FOX news インタビューで、新型コロナが中国で発生したことや、中国が正しく対処しなかったと非難するトランプ大統領(5/14)