宇宙開発に国境なし?:アラブ首長国連邦の火星探査機・日本から打ち上げ 2020.7.20

スクリーンキャプチャ 記事内添付映像より

20日朝6:58、アラブ首長国連邦(UAE)の火星探査機「アマル(希望)」を搭載したH2Aロケットが、日本の種子島で打ち上げられ、無事火星に向かう軌道に乗ることができた。アラブ諸国では初の宇宙探査機である

アマルは、UAE建国50周年となる来年2月に火星に到着の予定で、火星のエネルギーの移動を探査するとのこと。

www.bbc.com/japanese/53460998

大きな夢に聞こえるが、UAEは、2117年までに、火星に人間の居住地を作りたいとのこと。
大きな夢に聞こえるが、UAEは、2117年までに、火星に人間の居住地を作りたいとのこと。このプロジェクトは、石油の時代が陰りを見せる中、アラブ諸国の若者たちに夢を与えると期待されている。

<宇宙研究では国境を超えた動き>

UAEは、このプロジェクトを一つの国ですすめるのではなく、多くの国との協力で行う道をえらんだという。宇宙船の開発は、資金はあってもそう簡単にはできないからである。

UAEの科学者は、アメリカのコロラド大学ボルダー校、カリフォルニア大学バークレー、アリゾナ州立大学とともに開発をすすめた。その後探査機は日本へ運ばれたとのこと。

Times of Israel によると、日本は近年、特に防衛において、UAEとの関係を深めており、この火星探査機の打ち上げもその一環とみられている。

今後、アメリカと中国も火星探査機を打ち上げる予定。アメリカは、「忍耐」と名付けた探査機で、火星の生物の可能性を調べ,石を持ち帰ることになっている。7月30日に打ち上げ予定。

またそれに先立つ7月23日、中国が火星探査機を打ち上げ、火星の表面を探査して、水と氷を探すという。日本は、独自の火星探査を2024年に打ち上げる予定になっているとのこと。

UAEは、地球探査衛生をこれまでに3機、打ち上げているが、2つは韓国で開発されて、ロシアで打ち上げられた。3つめは、UAEオリジナルの開発だが、日本から打ち上げられた。

www.timesofisrael.com/first-arab-space-mission-to-mars-launches-from-japan/

<石のひとりごと>

地球は今コロナで大変な被害に直面しているが、こうした国境を超えた宇宙での動きもあるということである。

聖書では地球上が大混乱になる中、キリストの再臨があると書かれているが、はて、火星に行っている人はどうなるのかと思ったりする。ひょっとして、人類が火星に行くまでには、キリストが再臨しているのか??そうなると、やはり、その日は近いかもである。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。