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ICC(国際刑事裁判所)が戦犯でネタニヤフ首相に逮捕状を発行する!?
ガザ保健省(ハマス)の主張によると、イスラエルとの戦争で、3万4000人が死亡したと訴えている。(このうち1万3000人以上は武装兵とイスラエル主張)
これについて、オランダのハーグにある、国際刑事裁判所(ICC)は、イスラエルのネタニヤフ首相と、ガラント防衛省、ハレヴィIDF参謀総長に、戦争犯罪者として、逮捕状を準備している動きがあり、数週間前から、イスラエルと世界でも物議となっている。
ハマスと反イスラエル・反ユダヤ主義に正義を与えると世界が危機感
もし、大々的にこれを発行すると、ハマスがイスラエルを攻撃することに正義を与えることになり、イスラエルとハマスの交渉が、いよいよ頓挫する可能性が出てくる。
それだけでなく、すでにエスカレートしている世界の反ユダヤ主義に拍車がかかる懸念がある。イスラエルとアメリカ、イギリスなどがが、これを阻止しようと動いている。
ネタニヤフ首相はICCに対し、「イスラエルは、中東で唯一の資本主義国家で、世界で唯一のユダヤ人の国だ。
我々固有の自衛権を脅かすような動きは、絶対に受け入れない。」と強い反発を表明した。
これに対し、ICCは、表にはわからないが、いったん、ネタニヤフ首相たち3人が、国外へ出たときに逮捕されるという秘密逮捕状を出すのではないかとの懸念も出ている。
一方で、イスラエルでは、ICCが、イスラエルだけでなく、ハマスにも逮捕状を出すとの予測もあるが、これだけ反イスラエル感情が世界で高まる中では、あまり意味がないかもしれない。
アメリカのメディア、ブルーンバーグによると、アメリカ、イギリス以外にも、G7の国々からも、ICJに、イスラエル指導者に対する逮捕状は思いとどまるように働きかける動きがあるという。しかし、どうなるのか、注目が集まっている。
なお、ICCでは、今年、日本人の赤根智子氏が所長に就任したばかりである。今のところ、この件について、赤根氏の名前は出ていないが、今、とりなしに覚える人物である。
*ICJ(国際司法裁判所)とICC(国際刑事裁判所)
ICJは、国連の認可の元、国単位で戦争犯罪を裁くが、ICCは、虐殺などの戦争犯罪を個人レベルで裁く機関で、国連の承認を受けてはいるが、法的には、国連から独立している。
昨年3月、プーチン大統領に逮捕状を出した他、今年1月には、イスラエルのヘルツォグ大統領に、ガザ問題で「犯罪の訴えがあった」とする罪状を突きつけていた。
www.timesofisrael.com/report-several-nations-urging-icc-not-to-issue-arrest-warrants-for-israelis/