国連では、現在、年次事務総会が行われている。日本の安倍首相をはじめ、各国首脳たちがスピーチを行っている。アッバス議長は、「イスラエルはパレスチナ人を絶滅しようとしている。」など、イスラエルを正面から非難した。https://www.youtube.com/watch?v=573rxA6EVnw
アッバス議長は、時々ハマスを非難する発言をしているが、ハマスとの統一政府は継続する方向で、国際法廷にイスラエルを訴えることも含めて、イスラエルとの対立姿勢は相変わらず変わっていない。
一方、ネタニヤフ首相は、「カリフを中心とするイスラム帝国を立ち上げ、イスラム法によって世界を制覇するとういう最終目的は、ハマスもイスラム国と同じ。ハマスはまだ小さい”癌”のようなものだが、早期に対処しないと取り返しのつかないことになる。」と警告した。
また相変わらず、「イスラム国を壊滅しても、核化したイランを放置するなら意味はない。」と、イランの完全非核化を主張した。
これらについてアメリカのサキ報道官は、アッバス議長の発言は「挑発的」だとして非難。ネタニヤフ首相についても、「ハマスとイスラム国は同じではない。」と、アメリカはイスラエルとは違う立場であると伝えた。
今回のネタニヤフ首相のスピーチは、イスラエル国内でも批判の声は少なくない。
イスラムが世界を制覇しようとしているというネタニヤフ首相の言っていることは、霊的には確かにそうかもしれないが、現実社会を見る限りでは、少々行き過ぎということになり、イスラエル国民を含め、世界は今のところ、聞く耳をもたない・・・といったところである。