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ハマス奇襲から3日目:イスラエル人死者700人越え
ハマスの奇襲開始から3日目になり、イスラエル人の死者は700人を超えて、増える一方である。
ガザからのロケット弾は、まだテルアビブやアシュケロンにも到達している。多くは迎撃ミサイルが撃墜しているが、ネティボットやアシュケロンでは住宅に着弾し、8歳少年が負傷した。
それ以外の地域は今のところ、ロケット攻撃はなく平穏が保たれてはいるが、政府の指示で、全国的に学校は休校、店も閉まっていて市民たちは自宅で待機している。
*と書いたとたんに、エルサレムでサイレンがなったとの知らせが入った。
国内の一般住宅地が戦争最前線:激戦でイスラエル兵73人戦死
問題は、南部ガザ国境周辺地域である。時間が経つごとに、まさに戦場になっている様子が伝えられきている。
確認されたイスラエル人死者数は激増し、現時点では700人以上。SNSには安置所に積み上げられた遺体の様子もアップされている。
負傷者は2243人で、22人は瀕死状態。343人が重傷とのこと。病院がどう対応しているのかは想像もつかない。
イスラエル軍関係者によると、ガザから侵入してきた武装ハマスは、1000人近くいたとみられている。イスラエル軍は、国内にいるハマスを撃滅する作戦を続けており、この40時間の間に数百人殺したとのこと。
これまでに、ハマスの侵略を受けた南部22地域のうち、16地域は奪回したが、スデロットなど6地区では、まだ激しい戦闘が続いている。Times of Israelによると、キブツ・べエリには、昨夜だけで武装ハマス70人が、あらたにガザから侵入しており、戦闘が終わらないのである。
相当な激戦のもようで、イスラエル兵16人が新たに戦死し、これまでの戦死者合計は、73人となった。警察官も34人が死亡した。
予想以上の激戦になっているため、イスラエル軍は、南部地域住民たちには、シェルターから出ないようにと指示しつつ、24時間以内に、安全が確認した上で、全員南部地域から避難させるとしている。
www.timesofisrael.com/authorities-name-44-soldiers-30-police-officers-killed-in-hamas-attack/
*日本時間17:30ごろ、イスラエル南部地域はすべてイスラエル軍が奪還したとのニュースが入ってきたが、テロリストはまだ隠れている可能性があるとのこと。
残虐に殺されたイスラエル人死者700人以上の実態
ウクライナの時と同様、時間が経つごとに、戦争犯罪といえるほどに残虐な行為の実態が明らかになっている。ただハマスについては、もともとテロ組織なので、戦犯という言葉を当てはめることに違和感がないでもない。
テロ現場から被害者の遺体を収容するユダヤ教ボランティア組織ZAKAは、初日前夜から夜を通して,野外ライブ・フェスティバル(3000人参加)が行われていたキブツ・レイムの会場から、若者260人の遺体を収容したと発表した。
以下は、ハマスが襲撃してきて逃げる若者たちの様子。260人が殺され多くが拉致された時の様子。イスラエル史上最悪の市民虐殺と言われている。
今日になり、アルーツ7が、ニール・オズ在住のシマン・トーブさん一家が全滅していたことを報じた。一家は、父親のヨナタンさんと母親のタマールさん(35)、その子供でシャカルちゃんとアルベルちゃん(6歳双子)、オメルちゃん(4)である。(見出しの写真)
www.israelnationalnews.com/news/378151
このほか、ドヴィール・カープさんは、パートナーのスタヴさんと、前妻との子供2人とともにキブツ・レイムにいた。7日朝8時20分にハマスが家に入ってきたので斧で家族を守ろうとしたが、射殺された。
スタヴさんも子供たちを守ろうとしたが射殺された。すべては、子供2人の目前であった。ハマスは、「アルアクサ旅団は子供は殺さない」と口紅で壁に書いて去って行った。
生き残った子供の一人、ダリアちゃんは、遠方にいる母親に「お父さんが殺された。スタヴも。助けて。」とメッセージを送ってきた。母親のドヴィールさんはそのまま、助けがくるまで、電話で、ダリアちゃんたちを、なんとか落ち着かせたという。
キブツ・ニール・オズに祖母を持つモール・バイヤーさんは、7日朝7時、祖母のフェイスブックにアップされていた彼女自身の遺体を発見して、事態を知ったという。ハマスが殺した後、写真をとって、彼女自身のフェイスブックにアップしていたのである。
ニール・オズでは、家屋に火を放ち、住民が脱出してきたところで、銃を乱射して殺すか、拉致したといったケースもあった。家族全員を殺された人もいる。壮絶な証言はすべてあげることはできない。
連絡がとれなくなっている家族たちは、遺体の中に家族がいる可能性があるため、DNAを提供するための列に並んでいるという。
拉致されたイスラエル人はホロコーストサバイバー含む130人:残虐な様子をSNSで家族が発見
ガザへ拉致されたイスラエル人は、イスラエル兵と市民130人と8日、ハマスとイスラム聖戦が発表した。彼らに対する、相当に残虐行為も明らかになりつつある。
ガザでは、イスラエル兵を殺害したあと、四肢を切断している様子や、遺体をガザの通りで見せ物としてパレードさせている。拉致された人の中には、8ヶ月の赤ちゃんから、車椅子に乗ったホロコースト・サバイバーもいるという。以下は、あまりにも恐ろしいガザの通りの様子。連れ回されるイスラエル人や兵士が見える。
拉致されたイスラエル人らには拷問の様相があり、女性たちは裸にされて暴行されたとみられる様相など、残虐きわまりない写真やビデオが流れてくるようになっている。
それらの中に、連絡がとれない家族を発見し、絶望と苦悩のどん底に落とされている家族たちがいる。
昨日お伝えした、ヨニ・アシャーさんは、妻と娘2人(3歳、5歳)を拉致者の中に発見したまま、まだ連絡はついていない。
www.ynetnews.com/article/sjnfydyzp#autoplay
政府は、元イスラエル軍第91旅団司令官のガル・ヒルシュ氏を、不明者・遺族関係の担当に任命し、対処を開始した。
被害者の中に含まれる外国人
虐殺されたか、拉致された人々の中には、外国人も含まれている。多くはイスラエル人だが、それぞれ出身国の国籍もまだ維持しているという人が多いので、それぞれの国の国民でもあるということである。
アメリカのブリンケン国務長官は、拉致者の中に、アメリカ人が複数いることを認めた。
www.timesofisrael.com/foreign-nationals-among-murdered-abducted-and-missing-in-brutal-hamas-assault/
残虐に不自然な形に折り曲げられていると見られるクリップに写っていた女性は、ドイツ系イスラエル人のシャニ・ルーク(23)さんだった。シャニさんの生死は不明である。シャニさんは、キブツ.べエリでの野外コンサートに参加していて、拉致された。
イスラエル兵だが、イギリス国籍のナサナエル・ヤングさん(20)、イギリス人写真家のダニー・ダーリントンさんとそのドイツ人ガールフレンドのキャロリン・ボールさんの死亡が確認された。このほかにも拉致された中にもイギリス人が含まれているとのこと。
フランスでもイスラエル軍に従軍している人の他、複数のフランス市民と連絡がとれないとのこと。
イスラエルで働いていたネパール人10人死亡。タイ人10人は拉致された人々の中に発見されている。カンボジアからの留学生1人も死亡が確認された。
www.timesofisrael.com/foreign-nationals-among-murdered-abducted-and-missing-in-brutal-hamas-assault/
石のひとりごと:ホロコースト以来のユダヤ人への暴力との声も
ニュースには、イスラエル人(ユダヤ人)たちが、どれほど残虐な目にあっているかは、あまり報じられていない。しかし、ハマスの残虐な行為には、“ホロコースト以来”のユダヤ人攻撃だといった声もでているほとである。
確かに、ガザではイスラエルの空爆で大勢の子供を含む市民が、瓦礫の下敷きになるなどして犠牲になっている。
これも悲惨であることに違いはないが、イスラエル人がどれほどの残虐行為を受けているかの報道が、特に日本では少ないように思う。
とりなし手にはぜひ覚えて、祈っていただきたいと思い、記事にした。