イスラエルのスタートアップ、センテック・メディカルは、わずか数秒で、PCRに劣らない正確な結果(98%)を出す呼気検査システムを発表した。
センテックは、この技術を癌検査に利用できるよう研究を続けていたが、コロナにも応用できるよう、開発したという。イスラエルでは、昨年から、臭気や呼気でコロナを検出する技術開発が行われていたのであった。
mtolive.net/コロナを臭気で検知:30分で結果-2020-7-4/
今、イスラエルでは、感染者が1日9000人を超えているので、センテックでは、続けてテストを行いながら、FDA(アメリカ食品医薬品局)の承認を待っているという。
www.timesofisrael.com/instant-covid-19-breath-test-as-precise-as-swab-test-israeli-company-says/
ところで、イスラエルでは、無症状者含めできるだけ検査を行って、陽性者を隔離する方法がとられている。その数、100万人あたり、102万回となっており、一人が一回以上検査したことになっている(world meter)。言うまでもなく、世界超ダントツで多い。
これだけの検査数をこなせているのは、昨年11月保健省は、様々なロボットや、テクノロジーでPCR検査の効率化をとりいれていたことがあげられている。しかし、センテックの呼気検査法がFDAの承認を得て、使えるようになれば、もっと早く検査ができるようになり、世界へも輸出されるようになるだろう。
<日本でも期待:東北大学と島津製作所>
日本でも呼気による検査法は、東北大学と島津製作所でも開発がすすめられている。こちらも、多くの疾患の診断に使えるとして、「呼気医療」を目標にしているという。
www.shimadzu.co.jp/news/press/ve6vgjo5z46prku1.html
しかし、日本は、どういうわけか、コロナ検査には消極的で、100万人あたりの検査数は、たった4万5000回。イスラエルとは正反対の世界超ダントツの少なさである。
日本の場合は、技術や資金がないから検査数が少ないのではなく、政府にその気がないからだとのこと。検査をすれば、病院が崩壊するというのが説明だが、これでは、感染者を泳がすことになるので、感染拡大を止めることはできないわけである。
また、日本の場合、コロナに関しては、健康より、風評被害の方を恐れる人の法が多いとの結果がでていた。検査を拒否する人が多いというのもまた日本ならではであろう。
やはり、コロナは、それぞれの国の特徴、改善すべき点などを明らかにしているようである