北部戦闘中もテルアビブでは人質交渉求める大規模デモ数十万人 2024.9.22

Crowds demonstrate on Begin Street in Tel Aviv on September 21, 2024, in support of a hostage-ceasefire deal to enable the release of hostages held captive by Hamas in Gaza since October 7, 2023. (Eitan Slonim / Hostage Families Forum)

北部国境では、ヒズボラのロケット弾が続いていた21日土曜、日没後、テルアビブでは、毎週恒例となっている、人質解放にむけた交渉を進めることを政府に訴える大規模なデモが、キャンセルされることなく、実施された。

テルアビブでは数十万人、全国では数万人規模とみられる。

ハアレツ紙によると、ハイファから遠くない、カイザリヤのネタニヤフ首相私邸前にも約1000人が集まった。

なお、いずれのデモも午後10時ぐらいには終了している。

www.timesofisrael.com/tens-of-thousands-protest-blaming-government-for-failing-to-free-gaza-hostages/

石のひとりごと

September 21, 2024. (Adar Eyal / Hostage Families Forum)

ハイファでは、ヒズボラのロケット弾が飛来しており、屋外では30人以上の集会は禁止とされている。

その同じ時間、ハイファから車で2時間少しのテルアビブでは、数十万人のデモである。

人質解放を求めるイスラエル人たちの多くは、家族でも友人でもないのに、この緊急事態でもデモに参加している。

北部情勢エスカレートで、ガザの人質が忘れられることのないようにとのことだが、戦争でも恐れて座り込まない、イスラエル人たちである。

 

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。