北朝鮮の3度目核実験 2013.2.12

イランの核開発は、まだウラン濃縮のレベルだが、北朝鮮はすでに核兵器の実験の段階に入っている。12日、北朝鮮は3度目となる地下核実験を実施し、成功したことを世界にむけて表明した。

今回実験したのはは6-7キロトン(広島原爆は20キロトン)の核兵器で、前回のものより破壊力が大きい。実験にともない、付近でマグニチュード5.2の地震が観測された(気象庁データ)。

<世界の事は気にしない!?北朝鮮>

核実験の実施は、北朝鮮が6カ国会議(北朝鮮、米国、ロシア、中国、日本、韓国、)において「核実験を行わない」と約束したことを全く無視した形である。これを受けて国連安全保障理事会は、今日、緊急の会議を開く。

注目されるのは、北朝鮮を擁護してきた中国がどう出るかである。中国は今ちょうど旧正月の祝賀中で、時期的にも最悪。今回の実験は、中国の顔に泥をぬったような形だとBBCは伝えている。

6カ国会議アメリカ代表のクリストファー・ヒル氏は「北朝鮮は世界の意向や、時期などいっさい気にしていない。とにかく自分のやりたいように動く。」と北朝鮮の危険性を警告する。

<イランの方は2月26日>

世界が、北朝鮮に対しどう対処するのか、イランも注目していると思われる。イランの核開発をめぐっては、2月26日、カザフスタンにおいて、P5+1と呼ばれる世界6カ国(アメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリス、ドイツ)とイランとの直接対話が計画されている。

なお、こうした対話は2012年にも3回行われたが、結果は出ていない。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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