元気です!平和です!エルサレム・マラソン 2015.3.13 

www.jpost.com/Israel-News/Sports/5th-annual-Jerusalem-Marathon-winner-393821

13日、今年も平和に第5回国際エルサレム・マラソンが開催された。参加ランナーは60カ国から来た外国人も含め、25000人。エルサレムは、道路のほとんどが閉鎖され、ビジネスも大半が休日。文字通り、町ぐるみの市民マラソン大会となった。

マラソンは42.2キロのフルマラソン、ハーフマラソン、10キロ、5キロ、ファミリー向け1.7キロ。出発地点、ゴール地点では、様々な健康ブースや、子供向けアトラクションがあり、家族連れでにぎわった。

気持ちのよい春の日差しの中、エルサレムの城壁の前を健康そのものの人々が、顔をほてらせながら走っている。カメラを向けると次々に笑顔とポースをとりながら走っていく。

障害者の車いすとともに走る男性・・宗教的と思われるおそろいTシャツの若いユダヤ人夫婦・・「イスラエル軍に感謝!」と書いたTシャツ姿の男性・・・いかにも必死で走っている70歳代と思われる女性。その後からはスーパーマン姿の若い男性・・・エルサレムのバルカット市長も市民とともにハーフマラソンを走った。

沿道に立っている女性が小さなイスラエルの旗をランナーたちに手渡している。ほとんどのランナーが走りながら受け取って、手にもって走っている。

沿道には、お年寄りたちが笑顔で手をたたきながら、大声で応援している。フルマラソンの終盤になると、小学校のカリキュラムなのだろう。教師とともに小学生たちが、ぞろぞろやってきて、「You can do it!」などと書いたポスターを掲げて、黄色い声を上げながら応援していた。

中間地点では、水の他、バナナとオレンジが用意され、ボランティアの若者たちが、大声で応援しながらランナーたちに声をかけながら手渡している。バナナやオレンジ皮が、道路中に散乱しまくり、あたりはオレンジのにおいでいっぱいだ。

掃除をするのは、アラブ人たち。エルサレム市清掃係の制服で、待機していた。またアラブ人男性が、人々の間で、ランナーが投げ捨てた水のボトルを集め回っていた。売ればお金になる。これもまたエルサレムの一面なのだろう。

警護の警察官は800人。上空ではヘリコプターが監視して、今年も何事もなく、マラソンは正午までにはだいたい終わった。その後は、安息日入りとなる。

長い長いエルサレムの歴史のほんの一こまだが、この平和な様子に主が喜んでおられるような気がして、こちらまでハッピーな一日となった。

*余談になるが、このマラソン。参加費がけっこう高い。フルマラソンは、昨年11月末までの早期登録でも一人67ドル(8000円)5キロでも22ドル(2600円)、障害者専用車による参加は49ドル(6000円)。ぎりぎり登録はもっと高くなる。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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