作戦16日目:ガザ地区で激戦中:イスラエル兵2人死亡 2014.7.23 

ガザ地区では、シャザイヤ周辺で、空軍の激しい空爆とともに、地上軍がトンネルの摘発と破壊を続けている。空軍と地上軍は綿密な連絡をとりあっており、地上軍からわずか250メートルの地点への空爆もあるという。

地上軍は、諜報部員と、パレスチナ人からの情報も得ながら、トンネルの摘発と破壊を続けている。問題は、地下トンネルが、イスラエルが知っていた以上に発達しており、潰しても潰しても、新しいトンネルを発見するということ。おそるべし地下トンネルシステムである。

ガザでは相変わらず市民を盾にして戦闘員が出てくるという。イスラエル軍は、救急車で移動する戦闘員のビデオも公開した。 https://www.youtube.com/watch?v=C4ZLe8YceHo

イスラエル軍が22日に殺害した武装戦闘員は20人。逮捕20人。この日の戦闘で、イスラエル兵2人が死亡した。これでイスラエル軍の戦死者は29人となった。重傷のイスラエル兵たちは、回復した者もあり、現在は3人が重傷とイスラエル軍報告。

イスラエルへのミサイルの数は、地上戦が始まってから、若干少なくなってはいるものの、22日だけで90発。18発を迎撃ミサイルが撃墜し、70発は、南部都市やテルアビブなど中央部に着弾。

アシュドドでは幼稚園を直撃。上記やヤフードでは家屋に着弾して大きな物損はあるが、住民は、避難しているので負傷者もなし。
www.youtube.com/watch?v=MfHKNAQC_q8(ヤフード被害状況)

ところで、昨日西岸地区で、撃たれて重傷だった男性は、奇跡的に意識を取り戻し、回復に向かい始めたと報告されている。

一方、パレスチナ人の死者はさらに増えて620人以上になった。空爆で家族のために料理していた主婦だけががれきから重傷で救い出され、一家全部は死亡したといった悲惨な状況が報告されている。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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