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テルアビブでユダヤ人同士の衝突
イスラエル国内では、毎週、安息日明けに、人質広場とされる場所で、人質の家族たちが、政府に対し、すぐにも交渉して、人質を全員取り返すよう、訴えるデモが行われている。今週で20回目となった。
しかしこの日は少し離れたところで、ネタニヤフ首相はすぐにも辞任すべきであり、今の戦時内閣も辞任させなければならないとする反政府デモが行われた。警察は、このデモが、主要なアヤロンハイウェイを妨害しないよう、騎兵隊を派遣してとりしまりを図った。
ところが、この騎兵隊と反ネタニヤフ、反政府デモと騎兵隊が衝突。デモ隊男性が、馬に乗っている警官から頭を殴られたり、放水銃も使われるとう大混乱に陥った。この混乱で逮捕された人は21人であった。
ネタニヤフ首相の厳しい立場
ネタニヤフ首相は、停戦よりもラファへの進軍に重点を置く発言が続いており、国際社会はイスラエル、特にネタニヤフ首相への批判を強めている。そうした中で、イスラエル国内でのこの騒ぎである。
ネタニヤフ首相に対し、アメリカのメディアでのインタビューで、「最友好国アメリカのバイデン政権からも、あなた個人が信頼を失っているということを知っていると思いますが、どうするつもりなのか。」と詰め寄られていた。
このアナウンサーは、ハマスを打倒する必要については認めるが、戦争でネタニヤフ首相はいうほどに大きな成果が出ていないし、戦後計画についても明らかにしていないのでは、支援がしにくいと厳しい追求をおこなっている。
ネタニヤフ首相は、成果は上がっている、ハマスはあと数週間で打倒できると繰り返している。しかし、これほどのストレスに耐えられる人間はいるものだろうかと思わされた。