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世界各地で、特に知識層とみられる人々の間で、人道的な観点から反イスラエル・親パレスチナの大規模なデモを行った。
これについて、パレスチナ人でハマス創始者の一人の息子として知られるモサブ・ハッサン・ヨセフ氏は、アメリカメディアのインタビューで、自分こそパレスチナ人本人だとして、ハマスは、パレスチナ人に神の怒りを招いて地獄に導いた。殲滅するべき存在だと強調。
それを支持する人は、犯罪を支持している。後でかならずさばきがあると述べ、その時、ハマスを支持する人々は、必ず後悔すると激怒して語った。
全世界で反イスラエル親パレスチナデモ
1)アメリカの有名大学で
26日に、アメリカのハーバード大学、UCハマスがLAなど、著名な大学で、大規模な反イスラエル、親パレスチナのデモが発生し、大学への献金を差し控える動きが出て問題になっている。
また、アメリカでは国内で、反ユダヤ主義暴力が急増していることを受けて、ホワイトハウスが、警告を発するまでになった。
ADLによると、ガザでの戦争が始まってから、アメリカでの反ユダヤ主義暴力時件は400%増えたという。特に、10月7―23日の間に発生した312件のユダヤ人に対する暴力のうち、190件が、ハマスとイスラエルの戦争に由来していたとのこと。
www.reuters.com/world/us/us-officials-jewish-leaders-meet-address-antisemitism-campus-2023-10-30/
一方で、ニューヨークのイシバ大学(ユダヤ系)によると、アメリカの国公立大学や私立大学と世界の大学100校が団結し、イスラエルとの連帯を表明すると同時に、ハマスが恐ろしい組織であることを認め、パレスチナ人にとっても有害であることを合わせて宣言した。ただこれに参加した大学の名前は不明。
www.jpost.com/diaspora/article-770690
2)世界大都市で
28日には、世界中の大都市で、大規模な反イスラエル・親パレスチナデモが行われた。群衆は「虐殺をやめろ」などと書いたプラカードや、パレスチナの旗を振りかざした。
ニューヨークではブルックリンで、ロンドンでは、5―7万人が参加し、スナク首相に、イスラエルに停戦を要求するよう訴えた。ギリシャのアテネでは5000人以上。フランス、スイス、ポーランドで数千人、スペインでは3万5000人規模となっている。
以下はニューヨークでのデモ(イスラエルに反対するユダヤ教超正統派もいる)
中東では、トルコでは数千人規模。エルドアン大統領はすでに、ハマスを擁護する立場を表明しており、イスラエルは、駐トルコ大使を帰国させたところである。
パキスタンでは数千人が、イスラマバードで、反イスラエル・親パレスチナだけでなく、スローガンも掲げていた。
www.timesofisrael.com/stop-the-massacre-pro-palestinian-protests-draw-thousands-around-the-world/
3)ニューヨークでユダヤ人が反イスラエルデモ
妙なことだが、ニューヨークのグランドセントラル(中央鉄道駅)では、28日、ユダヤ人グループ「Jewish Voice for Peace」が、「ハマスを攻撃するな」「パレスチナ人を自由にせよ」「私たちの名前を使うな」といったプラカードの元、反イスラエルデモを行った。
メンバーが来ていたTシャツには、「ユダヤ人が言う。直ちに停戦を」と書いてあった。ニューヨーク警察は、この時少なくとも200人を一時身柄の拘束を行った。
www.timesofisrael.com/200-held-as-jewish-group-shuts-nycs-grand-central-calling-for-gaza-ceasefire/
ハマスを支持する人々に激怒/ ハマスの息子・モサブ・ハッサン・ヨーセフ氏
ハマス創始者の一人の息子であったモサブ氏は、ハマスの残酷性などに疑問を持ち、ハマスを離れて、後にクリスチャンになった人物である。氏が、沈黙を破って、国際メディアのインタビューに現れるようになっている。
26日、イギリスのテレビのインタビューでは、モサブ氏は、改めて、ハマスが、イスラエルの存在を受け入れることは不可能で、イスラエルを滅亡することのみを考えている組織であると強調した。ハマスはその達成のためには、パレスチナ人の子供たちや人々を犠牲にすることはまったくなんとも思っていないと、ハマスを、内部から知るものとして語っている。
1)ハマスの真の残虐性を知るべき
モサブ氏は、かつて自らもイスラエルの刑務所に、27ヶ月間、他のハマスたちと収監されていたことがあるが、その刑務所の中で、ハマスがハマスを拷問し、数百人規模で殺戮していたと証言している。モサブ氏は、この組織がパレスチナ人を支配するようになったら、いったいどうなるのかを思ったという。実際、ハマスは2007年からガザを支配するようになった。
10月7日のイスラエル南部への奇襲については、その残酷性については驚かなかったが、そのスケールの大きさには驚いたと語っている。ナチスにも準ずるほどの暴力をハマスが行った。ハマスは、今、パレスチナ人市民の上に、地獄の門を開けたのだと語った。
重要なことは、パレスチナ人の目標と、ハマスの目標をわけなければならないということだ。ハマスの目標は地獄の底から来るものだから、取り除かなければならない。もし今、できるだけ迅速にこれを停めなかったら、今後どうなるかわかったものではない。
2)ハマスの殲滅を喜ぶのはガザのパレスチナ市民
モサブ氏は、もしハマスが取り除かれたら、ガザのパレスチナ人が祝いをするのを見るだろう。パレスチナ人たちは、まずは、イスラエルに感謝し、ハマスが永遠にいなくなったことを喜ぶと確信する。さらには、イスラエルを否定するという思いを永遠に持たなくなると思うと語った。
3)ハマスを支援する人々はハマスの犯罪に加担していると知るべき
モサブ氏は、純粋なパレスチナ人として言わせてもらうが、海外から何をすればいいか言ってもらう必要はない。私たちはハマスに乗っ取られたのだ。その犯罪者のハマスを支援するということは、ハマスの犯罪に加担しているということだ。
ガザの市民が死んでいるのは、ハマスが、彼らを盾にしているからだ。ハマスは、イスラエルの警告で避難しようとする市民を妨害している。
(イスラム聖戦によって)病院が爆撃され、避難民数百人が死亡したが、彼らはイスラエルを非難した。なんということ。イスラエルは民主主義の国ではないか。パレスチナ人を殺すことなど望んでいない。
イスラエルは、ガザを一気に一掃する力がある。なぜそれをしないのか。(人命を守るためだ)逆にハマスは、ミサイルを無差別にイスラエルの人々に撃ち込んでいる。ちょっと考えればすぐわかることだ。
基本的な間違いがここにある。イスラエルを攻めることはやめなければならない。
問題は、我々(パレスチナ人)がその頭にもたらしたのだ。世界は現地で何が起こっているのか、わかってないのだ。
今もガザの家族とコンタクトあるかと聞かれると、モサブ氏は、「とってない。あの残虐にはもうこりごりだ。やつらは、パレスチナが何かすらわかってない。私がパレスチナ人だ。
彼らは我々を地獄へと導いた。私はパレスチナ人の国などどうでもいい。パレスチナ人の子供たちに必要なのは、教育であり、平和であり、人生なのだ。もうこれ以上、アラブのおろかな支配者はごめんこうむる。
4)ハマスは神の怒りをもたらした:ハマスの側に立つ人は後悔する
よく聞きなさい。ハマスは、イスラエルの怒りをもたらしただけでなく、神の怒りをもたらしたのだ。私たちはハマスを撃滅する。そして正しく裁く。世界は何があったのか知ることになる。
世界は混乱の中にあるが、まるで冗談かとも思う。言っておくが、今ハマスの側、犯罪者の側に立っている人はみな、後悔することになる。
石のひとりごと
今回のハマスとイスラエルの戦争は、世界を大きく揺り動かしている。
冷静に考えれば、ハマスがテロ組織であり、いかに殲滅すべき存在なのかはすぐにわかるのに、逆にそれを支持して、それと戦うイスラエルを非難するという、世界はどうもちぐはぐな動きになっている。
今回の反イスラエルデモに、アメリカの有名大学、いわば世界一頭のいい大学が関わっていることにも注目される。
もちろん、学生全員がそ卯だと言っているのではないが、特に頭のいい人たちが、人間的な正義感、人道主義で、イスラエルを非難している。不思議なことに、その中にはユダヤ人もいるということである。
最終的には、主に反発する人間の根本的な罪が、表面化しているようにも見えてくる。
モサブ氏がいうように、最終的には、神のさばきがくだるということである。その時に、ハマスを支援しようとした”賢い”人々はどういいわけするのか。
世界で反ユダヤ主義暴力が急増する中、イスラエルに戻るユダヤ人が増えてくれたらと祈るが、主と相容れない、その人間の知恵とやらが、妨害しないように。目がきちんと開かれるようにと祈る。