プーチン大統領は、3月18日に大統領選挙(6年に1度)を控えている。しかし、プーチン大統領の人気は不動で、2期目再選はほぼ間違いないとみられている。
人気の秘密について、CNNは、①最強のサイバー能力:どこでもハッキング可能、②プーチン大統領が自由に動かせる軍隊と核兵器、③カリスマ性、をあげている。
そのプーチン大統領だが、3月1日、クレムリンで、防御不能とされる新しい核戦略を披露し、新しい核兵器のテストも終わったと発表した。
それによると、核兵器搭載の巡航ミサイル、核エネルギーによる海中ドローン、新型超音波ミサイルなどで、アメリカとNATOが構築しているミサイル防衛システムを無能にするものだという。
海中ドローンはハイスピードで、大陸間を移動可能。核弾頭を搭載でき、空母や沿岸施設も破壊可能である。ハイスピードなので、敵に察知されることもない。
2000キロ先の標的を攻撃できるという超音波ミサイルは、すでにロシア南部の軍に配備されたという。
プーチン大統領は、ロシアが武器開発を進めたのは、アメリカが、冷戦時代の約束から撤退し、ミサイル防衛構想を始めたからだと語っている。ロシアは異議を唱え続けたが、だれも耳を貸さなかったと言っている。
www.timesofisrael.com/putin-boasts-of-new-russian-nuclear-weapons-that-cant-be-intercepted/
イギリスでは、ロシアでイギリスのためにスパイ活動していて逮捕されたが、アメリカとスパイ交換で釈放されたスクリパリ氏が、化学兵器で殺害された可能性がニュースで懸念を読んでいる。ロシアをめぐってなぞめいたことがすすんでいるようである。
<アメリカ大統領選挙介入について:NBCインタビュー>
アメリカ大統領選挙へのロシアの関与について、プーチン大統領は11日、NBCのインタビューで、「わたしの知ったことではない。」としらばっくれた。(プーチン大統領が指示したことは間違いないとアメリカは見ている。)
このとき、プーチン大統領が、介入があったとすれば、「多分ロシア市民権を持つユダヤ人のしわざかも」と、とユダヤ人を挙げたとニュースが飛び交っている。しかし、この時プーチン大統領が例としてあげたのは、ユダヤ人だけではなく、世界の様々な人々とともに、ユダヤ人も挙げただけで、ユダヤ人だけをさしたのではない。
いずれにしても、プーチン氏は「わたしにはどうでもよいことだ。」と一笑にふした。
NBCインタビュー:https://www.nbcnews.com/news/world/putin-u-s-election-interference-i-couldn-t-care-less-n855151
中東においては、アメリカよりもロシアに軍配があがる。シリアで、激しい戦闘が報じられている東ゴーダ地区だが、アサド政府軍が優勢になってきているという。その背後にいるのは、イラン、そしてロシアである。イスラエルにとっても他人事ではない問題である。