イスラエルでは、ロックダウンと、国民へのワクチン接種のせめぎあいになっている。今回、3回目のロックダウンを決断したのは、ワクチン接種が急速にすすめられており、2月末までには、ワクチンを特に必要とする市民全員の接種が終わり、パンデミックから離脱するとの見通しがたったからでもある。
イスラエルでは、19日、ネタニヤフ首相、リブリン大統領を筆頭に、コロナのワクチン接種が始まった。これまでのところ、医療従事者、60歳以上の高齢者、ハイリスク患者など、すでに20万人以上のイスラエル市民のワクチン接種を受けた。高齢者ホームでは、来週中に、全国のホームでの接種が完了する見通しである。
保健省によると、来週には、1日に10万人にワクチンの接種を行うことを目標とし、来年3月末には、ほとんどの国民が接種を終えると見込んでいる。イスラエルでは、ちょうど来年3月23日に4回目の総選挙が決まったため、それまでにワクチン接種を終えることが目標である。
ネタニヤフ首相は、24日、国民にむかって、「ワクチン接種キャンペーンと、短いロックダウンをもって、イスラエルは、パンデミックから離脱する。世界で最初にコロナから離脱する国になるだろう。」と述べた。
<変異株新型コロナとの関連>
ファイザーのワクチンに飛びついているイスラエルだが、そのワクチンは、イギリスで発見され、今や、世界に拡散しはじめた変異株コロナにも効くのだろうか。
今の所、ファイザーもモデルナも、ワクチンが変異株に効かないという根拠はないとしているが、これから調査していくとのこと。
www.ynetnews.com/health_science/article/SkPypvy6P
Times of Israel に進化微生物学者が書いた記事によると、この新しいコロナは23の変異を遂げているという。ウイルスが変異を続けているとするなら、ウイルスが大きな変化を遂げてしまう前に、すばやく広範囲にワクチンを接種して、駆逐することが重要になると言っている。
www.timesofisrael.com/why-it-matters-the-coronavirus-is-mutating-and-what-it-means-for-vaccines/