目次
ラファへの攻撃前に避難民は「人道島」へ移送か
避難民が140万人近くいるとされるラファ。イスラエル軍は、あくまでも、ここに隠れている残党ハマス4大隊を全滅させる計画である。
イスラエル軍のガラント防衛相は、ガザ市のイスラエル軍を訪問し、「我々は10月7日に関与したものを全員裁く。もはや彼らの安全な場所はない。」と語り、ラファへの攻撃が近いと世界に印象づけることになった。
しかし、攻撃が近いとすれば、140万人にも及ぶ避難民はどうするのか。特にアメリカがこの点に懸念を集中させており、ブリンケン米国務長官は、ラファへ攻撃するなら、避難民の犠牲をどう防ぐのかが、優先順位第一位だと釘をさした。
こうした中、13日、イスラエル軍は、ラファへの地上作戦に先立ち、ガザ中部に「人道島」を設立し、そこへ避難民を移動させる計画であると発表した。国際社会関係者とも連携して行うと言っている。
ハガリ報道官によると、この人道島には、仮設住宅を設置し、食料や水も提供するとしている。
エジプトは、今も避難民の受け入れを拒否している。しかし、賄賂でエジプトへ非難する道がないわけではない。しかし、その値段は、2ヶ月以上前の情報で、1人につき1万ドル(150万円)にまで上がっているとのことであった。普通に払える額ではない。
ハンユニスでの激戦続く:この1週間半でハマス戦闘員100人以上死亡
イスラエル軍は現在、ハンユニスでの激戦を継続している。IDFによると、この1週間半の間に、トンネルやミサイル発射地などへの空爆を100回以上行い、地上での戦闘も併せて、ハマス戦闘員100人以上が死亡している。
ハンユニスには、各地に罠が仕掛けられており、どこからハマス戦闘員らが出てくるかわからないとう状況にあるが、これまでに逮捕したハマス戦闘員らの情報から、罠がどこにあり、戦闘部隊がどこに隠れているのかなどを聞き出した上で、作戦を遂行しているという。かなりハマスを追い詰めているというのが、ガラント防衛相の見方である。
世界のメディアは、イスラエルの激しい空爆で、犠牲になる民間人の様子を伝えている。しかし、その戦闘の背景にある上記のようなことは伝えていないように思う。