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この週末イスラエル兵10人戦死
1)ラファで戦車爆発8人死亡
15日、ラファでは、14日夜から15日朝にかけて、ラファのテル・スルタン地区で、ハマス銃撃隊と激しい戦闘となった。この戦闘でイスラエル軍は、ハマス戦闘員50人が死亡したとみている。これに対し、ハマスとイスラム聖戦は、ガザの人道ゾーンとされる地域から、イスラエル南部にロケット弾を発射し、6発のうち、2発がイスラエル領内に着弾していた。被害は出ていない。
こうした戦闘が一段落した早朝5時ごろ、戦闘に加わっていた戦車隊が、いったん引き上げていたとき、戦闘工学隊の戦車隊の5番目あたりを進んでいた1台が爆発し、2時間燃え続けた。
これにより、中にいたイスラエル兵8人が死亡した。死亡した8人のうち、これまでに、身元が明らかにされたのは、以下の6人。
ドルーズのワッセム・マフムード大尉(23)、エリヤフ・モシェ・ジンバリスト軍曹(21)イタイ・アミール軍曹(19)、スタニスラブ・コスタレブ軍曹(21)、オール・ブルーモヴィッツ軍曹(20)、オズ・ヤシャヤ・グルバール軍曹(20)
具体的な原因はまだ調査中だが、特にこの時、どこからから撃たれた形跡がないため、事前に仕掛けられていたものが爆発したのか、その時にハマス戦闘員が、爆発を戦車近くに持ってきたのかといったことが考えられている。
ガザでは今年1月に、銃撃や建物の爆発・倒壊で21人のイスラエル兵が戦死しており、今回8人の戦死は2番目に大きな喪失となった。
またこの同じ日、6月4日に罠が爆発した建物にいたイスラエル兵4人が死亡し、6人が負傷していたが、負傷した一人、ヤイル・ロイトマン軍曹(19)が死亡した。
2) ガザ北部で戦車爆発2人死亡
ラファでの戦車爆発の翌16日、ガザ北部でも戦車1台が激しい銃撃を受けて爆発。中にいたイスラエル兵(予備役)2人が死亡。2人が重傷となった。
死亡したのは、エイタン・コプロビッチ大尉(28)と、エイロン・ワイス准尉(49)この2人の戦死で、ガザ地上戦が始まってからの戦死者は311人となった。
*先日、再召集を受けて自殺した兵士を戦死として数えるかどうか、問題になっていたが、最終的には、戦死者として数えられたとのこと。
www.timesofisrael.com/two-reservists-killed-in-north-gaza-as-soldiers-slain-in-rafah-blast-named/
石のひとりごと
また多くの未来ある若者がいなくなってしまった。今回は個人的に、かなりショックが大きかった。この週末に死亡した11人はおそらく全員救われてない。いったいいつまでこんなことが続くのか。主はいったいいつまで、イスラエル人たちをこのままにしておかれるのか。
人質の家族や、予備役として従軍している家族たちなら、もういいから、とりあえず戦争をやめて、息子たちをこの危機から解放してほしいと思うだろう。その気持ちを、なんとなく感じさせられたような気がした。
以下は、息子の戦死を受け取る母親の様子を描いているクリップ。母親は、息子が戦死したという知らせをIDFから受け取る。
その後から白黒となり、失った息子を思い、深い悲しみにつき落とされる。今も少なくとも10人の母親がそうなっているかもしれない。しかし、最後には、また立ち上がって、映像がカラーになる様子も描かれている。
それでも日常に戻らなければならない。悲しいかな、そして言いたくないが、これが、イスラエル人の日常なのである。
今、ガザ、北部、西岸地区の情勢が、悪化をつづけており、いったいどうなるのか、だれにも見えなくなっている。主よ。何とかしてください!