ラピード首相フランス訪問:マクロン大統領と会談 2022.7.6

Amos Ben-Gershom (GPO)

就任早々、5日、おそらく前から入っていた予定だっただろうか、就任まもなくでフランスを訪問。パリで、マクロン大統領と会談した。首相としての初訪問となった。

フランスは、今、進行中のイランとの核開発に関する国際会議(JCPOA)の一員である。また、ヒズボラを有するレバノンの元支配国として、レバノンでも影響力を維持している。

イスラエルは、今、ヒズボラの脅威が悪化していることもあり、治安問題を主な目的にした訪問になるとラピード外相は語っていた。イスラエル国内に、治安問題にも力を入れているという、アピールの目的があったかもしれない。

ラピード外相は、マクロン大統領に、イランの脅威について警告し、国際社会が一致して対処しなければならないと伝えた。

一方。マクロン大統領は、イスラエルが、パレスチナを合法的に認めるための対話をしなければならないと語った。

ラピード首相は、対話をする意志はあるが、今は難しいとの現状を伝えた。一つは、連立政権で政権ないにも右派勢力がいること、また今は、11月1日の総選挙前の暫定政権であることも理由にあげた。

www.ynetnews.com/article/bjcm00lmsc

www.timesofisrael.com/in-paris-lapid-urges-response-to-iranian-nuclear-violations-warns-hezbollah/

ただ、マクロン大統領は支持基盤が弱体化しており、いつまで政権にとどまることができるかはわからない。先のことは見えにくいといえる。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。