イスラエルでは、ラビ・シモン・バル・ヨハイというユダヤ教ラビが、ローマ帝国の支配が続く1世紀に、カバラとよばれるユダヤ教の神秘主義を確立した。
神秘主義とは、いわばおまじないのような謎めいた教えで、ユダヤ教をベースとする偶像礼拝である。歌手のマドンナなどが信奉していることでも知られる。イスラエル北部ツファットに本山がある。
ラグ・バオメルには、シモン・バル・ヨハイが葬られているメロン山で巨大なたき火が行われる。今年も27日夜、20万人がメロン山を訪れ、夜があけるまで、踊ったり、歌ったり、トーラーの学びをするなどして過ごした。
この日のたき火の習慣は、本来の意味とは関係なく、特にキブツなどでは、たき火をする日、そのそばでマシュマロを焼いて食べる日などと、子供たちもよろこんで参加する行事となっている。