今回の戦争の発端となったユダヤ人少年3人の誘拐・殺人の犯人2人はまだ捕まっていない。しかし、作戦を指揮したとみられるフサン・アル_カワスメが、東エルサレムのシュアファットで逮捕された。
ハマスはこの事件に関与していないと主張しており、ネタニヤフ首相が「犯行はハマス」と証拠もなしに断定し、ハマス対峙を急進的に展開したことが戦争の原因だという意見もある。カワスメの逮捕は、誘拐事件が、ハマスの犯行であったことを証明する材料になる可能性がある。
ガザでの戦闘は一応終焉となったが、一連のことを通してユダヤ人とパレスチナ人の間に、今まで以上の憎しみと隔離の壁ができたことは否定できない。
一昨日エルサレムで2件のテロが発生したが、5日には、エルサレム郊外の入植地マアレイ・アドミムの入り口にいた警備員が刺されるというテロが発生した。イスラエル治安部隊は付近一帯を広範囲に捜索しているが犯人はまだ逃走したままである。
<ユダヤ人とパレスチナ人ユースの合唱団来日:来週>
このような中だが、ユダヤ人とパレスチナ人の関係を若者から改善しようとするエルサレムの草の根運動エルサレム・ユース・コーラス(YMCA主催)が、日本のYMCAの招きで、来週、合唱団を日本に派遣する。来日費用は、すべて日本がカバーする。
来日する合唱団はユダヤ人14人、パレスチナ人14人の高校生たち。京都では日本の高校生との合同コンサートを行う他、東京でもコンサートが行われる。
詳しくは日本YMCAの以下のサイトでどうぞ。http://ymca-jyc.jimdo.com(エルサレムユースコーラス日本招聘プロジェクトのページ)
micahendl.tumblr.com(現地のブログサイト) http://jerusalemyouthchorus.org/media/ (合唱団ビデオ)
こうした若者・子供たちを対象にした草の根運動は、音楽や演劇などのアーティストが中心となってイスラエルのあちこちで展開されている。ユダヤ人とアラブ人が共存するテルアビブ・ヤッフォや、ゴラン高原にもこうしたグループが存在している。
<石のひとりごと>
上記のような活動は、普段は交流することのないユダヤ人とパレスチナ人が出会う場になる。まさに草の根運動である。普通なら、このように仲良くできる人々の間に、憎しみの石を置くのがサタンの戦略である。
憎しみは最初は小さくてもだんだん大きくなり、やがては死を生み出すようになる。この状況にまで発展してしまったのが今のイスラエル・パレスチナの状況だろう。私たちは、この悪の根源と戦わなければならない。
悪魔の策略に対して立ち向かうことができるように、神のすべての武具をつけなさい。私たちの格闘は血肉に対するものではなく、主権、力、この暗闇の世界の支配者たち、また天にいるもろもろの悪霊に対するものです。(エペソ書6:11,12)