http://www.maccabiah.com/2017/
嘆きの壁問題や、改宗法案で溝ができたと今も論議が続いているイスラエルだが、7日、イスラエルとディアスポラのユダヤ人が共にスポーツを競うユダヤ人のオリンピック、第20回マカベア大会が、エルサレムのテディ・スタディアムで始まった。
マカベア大会とは、世界中に散在するユダヤ人が、4年に一度、各国から代表選手を送り出し、基本的にユダヤ人だけで開催する国際オリンピック大会である。マカベアとは、ハヌカでおなじみ、紀元前2世紀にシリア軍を一家5人で撃退したマカベア一家からとられたもの。
聖火は、ユダ・マカベアゆかりの地、モディンから出発し、エルサレムに入る。大会は、18日まで。競う競技は、オリンピックと同じで、43競技。イスラエル全国8都市に競技場が準備されている。もちろん、パラリンピックもある。
ユダヤ人だけのオリンピックなのだが、本家オリンピック、サッカーのワールドカップに続く世界で3番目に大きな国際スポーツ大会だという。
マカベア大会は、1932年、イギリス委任統治下で始まり、今年20回目を迎えた。今年はエルサレム統一50周年ということもあり、集まった選手は、イスラエルを含む74カ国から1万人。これまでで最大だという。
テディ・スタディアムで開催された7日の開会式には、リブリン大統領、ネタニヤフ首相夫妻と、ミリ・レゲブ文化・スポーツ相、バルカット・エルサレム市長も参加した。会場は満員で2万10000人以上、花火も上がり、特に盛大な開会式だった。
開会式ビデオ:http://www.jpost.com/Israel-News/Sports/20th-Maccabiah-Games-Opens-With-Spectacular-Ceremony-at-Teddy-Stadium-498976
エルサレムポストによると、この大会で海外からイスラエルに来る人数は、ホテル23件分、食事は60万食、水は120万本で、イスラエルの観光業に落ちる金額は3億5000万シェケル(約10億円)に上るという。
<サプライズ・結婚式>
開会式では、サプライズ趣向として、カナダ代表で、アイスホッケー選手のアビ・ステインバーグさんが、この大観衆の前でフィアンセのレイチェルさんに。「イエス!」と言ったレイチェルさんに、目を閉じてと言って、目を開けたらウエディングドレスが準備されており、その直後にフッパもラビも準備されていて、そのまま結婚式となった。
レイチェルさんは本当に何も知らなかったという。なお、レイチェルさんは、1年半前に改宗したユダヤ人だった。
ビデオ:http://www.timesofisrael.com/maccabiah-2017-opens-with-a-high-energy-ceremony-and-a-surprise-wedding/